こんにちは。福田です。

皆さんはSNSを利用していますか?

昨今、情報の探し方は「ググる」から「タグる」に変わり、若者を中心に検索方法の手段としてSNSが市民権を得てきました。

SNSの使い方は情報収集以外にも、情報発信だったり、ビジネスやコミュニティへの参加として利用したりと、まさに私たちのライフスタイルを便利に、豊かにするためのツールといっても良いでしょう。

そんなSNSの中でも、趣味や好きなことで世界中誰とでも繋がれる『Instagram』。

芸能人の投稿は非日常的な写真ばかりで「羨ましい!」と思ったり、見ているだけでワクワクしますよね?

さて、今回ご紹介するのはその『Instagram』を超えると噂になっている『BeReal』というSNS。

なんでもZ世代を中心に人気急上昇中らしいのだが、その違いは「映えないSNS」とのこと。

え!?

インスタ映えなら分かるけど「映えないって何?」「それ、使う意味あるの?」

今回は、いったい何の役に立つのか分からないSNS『BeReal』を、私Y世代の福田が実際にダウンロードして使ってみた!

参考までに
Y世代:1980年~1990年後半生まれ。デジタルネイティブ。ブランド志向。空気を読む。話好き。ムダを楽しむ。理想を求める。

Z世代:1990年後半~2012年生まれ。SNSネイティブ。本質志向。多様性を重視。接客が苦手。ムダを省く。リアルを求める。

※世代の定義については様々な議論がされているので必ずしもそうではない

SNSの現状

『BeReal』の話に移る前に、SNSの現状をみてみよう。

■SNS別でみた世界のアクティブユーザー数TOP15

出典(source of reference):dreamgrow
https://www.dreamgrow.com/top-15-most-popular-social-networking-sites/

図を見てみると、Instagramのアクティブユーザーは12億1300万人。世界5位の位置にいる。

・Facebook・・・・・・・・・・27億4000万人
・YouTube・・・・・・・・・・22億9100万人
・WhatsApp・・・・・・・・・・20億人
・Messenger・・・・・・・・・13億人
・Instagram・・・・・・・・・・12億1300万人

今回ご紹介する『BeReal』は、この『Instagram』を超える勢いだと言うが、最新のアプリダウンロード数をみてみると、2022年5月時点で1000万以上。なんと2021年の第4四半期からダウンロード数が390%も増加しているそうです!

確かにこの勢いでいけば、『Instagram』を超えるかもしれない。。

まずは使ってみるとしよう。

ダウンロードしてみる

「ただのSNSではない」と書かれている。これはただ事ではなさそうだ
ダウンロード完了

僕くらいになるとアプリ画面もスマート。

チュートリアルを進める

2 min left to capture a BEREAL and see what your friends are up to
(BeRealをキャプチャして友達が何をしているのかを確認するために残り2分)

日本語が変だけど気にしない。

誕生日を聞かれるので、恥ずかしがらずに入力しよう
ユーザー名を決める
「友達かも?」的な画面が出てくるので招待する。後で設定も可能

使ってみる

まずは撮ってみる。適当にデスク周りをパシャリ

って、何コレ?

インカメで顔も撮られているじゃないか!!

頬杖ついた可愛いお顔がさらけ出されている

まったく、、、油断もスキもない。

撮った写真の投稿場所は「私の友達」か「ディスカバリー」のどちらかを選択できる

「ディスカバリー」は全世界の『BeReal』ユーザーが、自分の投稿を見れるというワールドワイドな場所だ。

僕は友達がいない状態なのに「私の友達」へ投稿してしまう。

どうせなら「ディスカバリー」もみてみよう

自分の写真を投稿すると、他ユーザーの投稿が見れるようになる。

なるほど。どれも“映えている”とは言い難い。。

他人の投稿に「いいね!」が出来る「RealMoji」

自分の顔写真で「いいね!」のスタンプを作れるみたいだね。

先ほどの投稿にいいね!をすると、左下に自分の顔が入ったいいねスタンプが!

ふむふむ。

インスタみたいな派手さはないけれど、ゆる~い感じで投稿ができるところがかえってハマるのかな?

投稿の後は、特になにか出来る訳ではないので一旦『BeReal』から離れることにする。

BeRealから通知がきた

その日の夕方、スマホから聞きなれない通知音が。

あっ、『BeReal』からの通知が届いている!!

通知と同時にカウントダウンが始まる。

「ちょっと待って!」

ラスト1秒というところで、目の前にいたイッヌをパシャリ。

2分あるとはいえ、カウントダウンされると焦る

インカメでの自分の表情に笑える。

これが愛する犬を撮っているときの顔か。。怖いですね

被写体に集中しているときって、自分の顔がこんなに怖いものとは。

『BeReal』はこういった“ありのまま”を投稿することになる。

「もう少し笑顔を意識して撮ろう」

『BeReal』はそんなことも気付かせてくれる(笑)



3日目。『BeReal』からの通知に気付かず、朝、スマホを見て知る。

通知に気付かず遅れたとしても、撮影自体は出来る。

通知される時間がスマホを見ない時間の場合は、ちょっと厳しいかも(社用スマホなので夜は基本見ない)。

今回は口が開きっぱなし

4日目。

通知に気付いたらすかさず撮る。

なので何も映えない。

そこがRealなのだが、何か工夫したほうが面白そうだ。

BeRealを使ってみた感想

過去の写真はプロフィールから本人のみ閲覧できる

ということで、7日間試しに使ってみた感想はというと、、、

正直まだつかめない。

映えない写真を撮ってそれをワールドワイドに投稿するという行為の需要があるとは思えないのだ!

というのが正直な感想だがこの『BeReal』、アプリのダウンロード数が2022年5月時点で1000万以上を超えているのは事実。

ではハマる要素はどこにあるのか?

恐らく“映える”『instagram』とは違って、“映えない”投稿への共感がハマる要素なのかもしれない。と私は推測する。

確かに芸能人やセレブのインスタ投稿を見ていると、

「はいはい。楽しそうですね~」

と、どこかで冷めて見ている自分がいるし、映える投稿への耐性がついてきてしまっているので、そこまで驚かなくなってきているのだ。

一方で『BeReal』をみると、“映えない”を基準としているので、予想を裏切る投稿があると逆に反応してしまうのである。

そうやって考えると『BeReal』というSNSは、映えない写真を「いかに面白く撮れるか?」という観点で、凄くクリエイティブなアプリだなーと実際に触ってみて感じた。

『Instagram』と比べると、『BeReal』は制限時間内での投稿や、ノンフィルターでの撮影といった制約があるので、その厳しい条件の中で光や角度を上手く利用したり、制限時間内で撮る、といった工夫が試されるアプリともいえる。

そして、1日1回の通知で撮影して投稿。というシンプルなルール。

通知はいつ届くか分からないので、撮影の準備を与えないところもドキドキするポイントだ。

また、撮影時間の猶予が2分あるからといって、映える写真を撮ろうと何度も撮りなおせば、撮り直した回数がカウントされるし、通知から遅れて投稿すると「〇時間Late」と表記されてしまう。

かといって「投稿しなければいいのか」というとそうでもない。

自分が投稿しないと他人の投稿が見れないのだ!

ハードルの低さが魅力のアプリと思いきや、実は制約だらけのアプリなのである!!

まとめ

いかがでしたか?

Z世代に大人気のSNSとして話題を呼んでいる『BeReal』。

まだまだ可能性を秘めたアプリで、今後のアップデートも楽しみである。

盛れないからこそリアルが伝わる。

盛れないからこクリエイティブ力が養われる。

使う人の感覚を研ぎ澄ませてくれる『BeReal』は、非日常が常態化した現代にマッチしたアプリなのかもしれませんね^^

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この記事を書いたひと:福田 聡樹(ふくだ さとき)

株式会社プロトソリューション Webマーケティング部所属。自社ホームページ編集長。ブログ/インタビュー/動画などのコンテンツを使ってプロトソリューションの取り組み、サービスやタレント情報の発信をしています。
好きなもの:爬虫類全般、犬全般、本のにおい。


プロトソリューションのドローンパイロット資格者が沖縄で撮影した高画質の動画素材を提供する「Drone Movie(ドローンムービー)」の素材が、2022年6月18日(土)放送のフジテレビ『地球環境大賞2022』に活用されました。

■ 放送内容

・放送局:フジテレビ
・放送日:2022年6月18日(土)
・番組名:未来を救え!東大VSハーバード大「地球環境大賞2022」

「産業の発展と地球環境との共生」を目指し、環境保全や循環型社会の実現に寄与した取り組みを顕彰する「地球環境大賞」。30回の節目となった今年も11の企業・団体などに各賞が贈られました。この番組は「地球環境大賞」各賞を受賞した取り組みを紹介しながら、私たちが直面している環境問題を考えていきます。
https://www.fujitv.co.jp/b_hp/chikyukankyou/index.html

■ Drone Movieとは

drone

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プロトソリューションのドローンパイロット資格者が沖縄で撮影した高画質の動画素材(4K・HD)100本以上が全て無料でダウンロードできるサイトです。

イベント動画、結婚式の二次会ムービー、動画編集の練習など、様々な用途で沖縄の風景素材(空撮動画)をご活用いただけます。

はじめに

2022年4月に新卒として入社いたしました、AIテクノロジー推進室沖縄の松本涼と申します。

AIテクノロジー推進室では、AI・データ・エンジニアリングを駆使して、自社サービスの価値向上や、SaaSプロダクトの開発、様々なAI技術を用いた研究開発に取り組んでいます。

今回は、IT部門の新卒メンバーで自己紹介 Story を書くことになりましたので、私のプロトソリューション入社前後の話などをしていこうと思います。

入社前:していたこと

大学では、情報工学を専攻していました。

所属していた研究室は、AI技術全般を主な研究対象としており、各自が自由にテーマを決めて最先端の技術、理論を学び、アイディアを提案していくというスタイルでした。

そのため、同じAIでも、強化学習や深度推定、Contrastive Learning、会話(自然言語処理)など、メンバーの研究分野はバラバラでしたが、様々な視点の考えや意見が得られて、とても楽しかったです。

そんな私の大学での研究分野は、「あらゆる非構造化データを構造化データに変換する、End-to-End な AIシステム」でした。T5(Text-to-Text)や UniT、(最近だと)data2vec、Pathways などの、マルチタスク、マルチモーダルなAIの研究開発です。

T5やUniTなどの巨大な単一のNNモデルは、学習の準備だけでも一苦労な上に、学習にも時間とコストがかかります。その解決策の1つとして、既存の特化型(ドメイン依存)なモデルを組み合わせることで、軽量かつ低コストでマルチモーダル、マルチタスクを実現する「AIシステム」の実現を目指して、研究開発を行っていました。

と言われても、詳しくない人にはさっぱり分からないと思いますので(笑)、もう少し簡単に説明すると、

例えば、

●画像や音声、文章から、必要な情報を抽出して、内容を検索できるレベルのDBにする。
●社内報告書や試験問題の解答用紙、車検証などの文書から、必要な情報を抽出して、
 XMLデータ(MS Word やPDF、HTML、jsonデータ など)化する。
●Webページのソースコード(HTML)を、手書きのイメージ図から自動生成する。
●本や議事録(の写真)から、必要な情報を抽出して、DB化する。

などのタスクを、AIにやってもらいたいとします。

現在、一般的に使われているAI技術では、「これらのタスク1つ1つに対して」「いくつかのAIモデルを」用意する必要があります。つまり、上記「4つのタスクそれぞれ」に、「1〜3種類くらいの」AIが必要になる(= 4〜12種類のAIを学習して、さらにそれらを1つのシステムにまとめ上げる必要がある)ことになります。

これらを、「1つの巨大なAIで解けるようにしてしまおう」という試みが data2vec や Pathways などです。これらに対して、「様々な工夫を凝らして、4種類くらいの小さなAIと、それらを制御する共通のシステムのみで解けるようにする」という試みが、私の研究テーマでした。

この研究テーマは、今も個人的に続けています。

このような背景もあって、就職活動では、以下の条件で企業を探していました。

●AIの研究開発を仕事にできる
●面白いデータが得られそうな自社サービスがある
●沖縄で働ける(出身地で慣れていて、好きなので)

そうして見つけたのが、プロトソリューションでした。

入社後:したこと

入社してまだ2ヶ月ですが、私の2ヶ月間を軽く紹介してみたいと思います。

最初の半月は、仙台と東京の新卒メンバーと合同の全体研修で、社会人としてのビジネスマナーなどを学びました。

オンラインでの開催でしたが、システム開発系以外の部署(コールセンターや動画制作など)のメンバーもいて、とても刺激になりました。

全体研修を終えた現在は、案件に参画しています。

画像分類システムの改修作業ですが、本格的なシステム設計やAWSへのデプロイ、運用は、大学の研究生活の中ではあまり体験できなかったことなので、日々勉強で楽しいです。

また、日頃の業務とは別に、新しいAIのアイディアを募って、良さそうなら案件として採用するという試みなども行われています。その成果として、昨年までに数十のプロトタイプAIを作ったという話には、驚くと同時にとてもワクワクしました。

月1で行われているので、案件を進めながら、役立ちそうな/面白いAI を考える日々を送っています。

今後したいこと

長期的な目標は、「人の役に立つ、人を感動させられるAIを開発すること」です。そのために、今は経験を積みながら、少しずつアイディアを出し続けていこうと思っています。

また、AI開発には時間がかかるので、研究開発の効率化・自動化を進めることが、今の目標です。最終的には、AIチーム内にも広げて、より難しいタスクに集中できるような環境を創り上げたいと考えています。

最後に

やっぱり、AIの開発に携われるのは楽しいなと思う毎日です。

AIの開発競争が激化する中で、自社サービスを持つ企業の一員として何ができるか。もちろん、そこはしっかりと考えつつも、今は、AIを作る仕事を楽しみたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ITエンジニア

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沖縄本社では、一緒に働くAIエンジニアを募集しています

AIエンジニア、システムエンジニア、その他多数募集中!

株式会社プロトソリューション(本社:沖縄県宜野湾市、代表取締役:白木 享、以下「プロトソリューション」)は、Bリーグに所属する琉球ゴールデンキングス(以下「キングス」)を運営する沖縄バスケットボール株式会社(本社:沖縄県沖縄市、代表取締役:木村 達郎、以下「沖縄バスケットボール社」)の株式を2022年7月1日付で取得し、資本参加することをお知らせいたします。

「KANDOU COMPANY」を企業目標とするプロトソリューションは、「沖縄をもっと元気に!」を活動理念とするキングスとのパートナーシップにより、スポーツ&エンターテインメントを通じて世界中のお客様に感動を届け、より良い地域社会の実現を目指します。


● 沖縄バスケットボール株式会社

沖縄を本拠地とするプロバスケットボール・チーム「琉球ゴールデンキングス」のbjリーグ新規参入決定を受け、キングス運営会社として2006年に発足。キングスは「沖縄をもっと元気に!」の活動理念のもと、2007/2008シーズンよりbjリーグに参戦し、2008/2009シーズンで初優勝、bjリーグ時代通算でリーグ最多となる4回のリーグ優勝を達成。2021年からホームアリーナを沖縄アリーナとし、現在はBリーグの1部西地区に所属。5シーズン連続の地区優勝、2021‐22シーズンはクラブ史上初となるファイナルにも進出するなど、数々の実績を誇っています。

代表者 :代表取締役 木村 達郎(きむら たつろう)
本社 :沖縄県沖縄市山内4-1-5
設立 :2006年10月26日
事業内容:琉球ゴールデンキングスの運営
URL :https://goldenkings.jp


● 株式会社プロトソリューション

地域社会に信頼される企業を目指して沖縄県宜野湾市で2007年に創業。メディア運営サービスの提供を開始して以来、現在では約500名の社員が、クルマ情報メディア「グーネット沖縄」や不動産情報メディア「グーホーム」、シェアサイクル事業「CYCY」など、沖縄県の皆さまの生活に役立つサービスの運営に従事しています。プロトソリューションは今後も企業目標である「KANDOU COMPANY」のもと、 データとテクノロジーで感動を届け、地域社会に貢献する企業として挑戦し続けます。

代表者 :代表取締役 白木 享(しらき とおる)
本社 :沖縄県宜野湾市大山7-10-25 プロト宜野湾ビル
設立 :2007年4月3日
事業内容:デジタルマーケティング事業、ITインテグレーション事業、ユーザーメディア事業、コミュニケーションサポート事業、人材支援事業
URL :https://www.protosolution.co.jp


● 本リリースに関するお問い合わせ先

株式会社プロトソリューション 関連会社戦略室 嘉手苅(かでかる)
沖縄県宜野湾市大山7-10-25 プロト宜野湾ビル
Mail:r-kadekaru@protosolution.co.jp
TEL:098-890-2400
FAX:098-890-2404

はじめに

私たちのチームではブランチ戦略にGit flowを採用しています。
巷ではGitOpsを導入する所も増えているようで、当チームでも昨年に導入しました。

導入にあたっては、「どのブランチの更新をトリガーにして、どの環境にデプロイするのか?」「どのオペレーションを自動にして、どのオペレーションを手動承認するのか?」などをチームの状況に合わせて決める必要がありました。
今回は当チームでの運用を一例としてご紹介いたします。

Git flowとは?

伝統的なGitのブランチ戦略です。
A successful Git branching model

最近はGitHub flowなどの軽量なフローを好んで採用するチームも多いと思いますが、当チームでは各リリース毎に外部のQAやステークホルダーを絡めてみっちりとテストをするので、テスト期間が長くなりがちです。
テスト期間中も開発者にはどんどん次のリリースに向けて開発してもらいたいので、初めからreleaseについて定義されているGit flowを採用しています。

GitOpsとは?

こちらのスライドが分かりやすかったのでリンクを貼らせて頂きます。
忙しい人のためのGitOps入門 / GitOps Introduction (Short version)

k8sの文脈で語られることが多いですが、個人的に最大の発明は「CI/CDの権限分離」だと考えています。
この発明でCI(開発者)とCD(運用者)の間に明確な境界線が引かれました。これによって今まで曖昧になっていた問題が綺麗に整理されます。

余談ですが私の経験ではSPAが流行った時と近い感覚があります。SPAではFrontendとBackendに明確な境界線が生まれたことで、自然と責務が整理されて間のインターフェイスが洗練されました。その感覚に近いと感じています。

上記のことから、たとえデプロイ先がPaaSやIaaS、はたまたオンプレサーバーであっても、CI/CDの権限分離の考え方を導入することは可能だと考えていますし、実際にk8sへ移行するまではPaaSに対してGitOpsモドキと称してフローを組んでいました。

アプリケーションの実行環境

当チームの実行環境は以下の3種類に分かれています。

環境名 用途
DEV 開発中のアプリケーションをデプロイします。
develop、feature、bugfixブランチに対応するアプリケーションが
デプロイされています。
ステークホルダーにデモ版として共有することもあります。
STG リリースバージョンをデプロイします。
release、hotfixブランチに対応するアプリケーションがデプロイされています。
リリース前のテストはこの環境で実施します。
PROD 本番サービスで稼働するアプリケーションをデプロイします。
次期リリース版を含む複数バージョンのアプリケーションがデプロイされており、
代表ドメインのマッピングを変更することで瞬時にバージョンの切り替えが行えます。

各ブランチの更新でトリガーされる処理

全体像はこのような形です。



それぞれのブランチが更新された時に実行される処理について説明します。

feature, bugfix

featureまたはbugfixブランチの更新で、DEVにアプリケーションをデプロイします。
デプロイされたアプリケーションにはブランチ名を元にした一時的なURLを割り当てます。

develop

developブランチの更新で、DEVにアプリケーションをデプロイします。
デプロイされたアプリケーションにはDEVの代表ドメインを割り当てます。

release

releaseブランチの更新で、STGにアプリケーションをデプロイします。
DEVと同様に一時的なURLを割り当てるのと同時に、STGにおける代表ドメインの向き先をデプロイされたアプリケーションに変更します。

また、同時にPROD向けにデプロイPull Request(以後PR)と、リリースPRを作成します。
運用者がデプロイPRを承認してマージすることでPRODにアプリケーションがデプロイされ、リリースPRを承認してマージすることでPRODの代表ドメインの向き先が変更されます。

hotfix

hotfixブランチはreleaseとほぼ同じ動きをしますが、STGの代表ドメインの向き先は変更されません。
これはSTGで次のリリースのQAなどを実施している場合があるので、その時の状況に応じて手動で変更するためです。

アプリケーションの削除

ワークフローの共通処理として、アプリケーションの削除も組み込んでいます。
DEVにデプロイされた開発中のアプリケーションについては、対応するブランチが削除されると自動で削除されるようにしています。

STG、PRODにデプロイされたリリース版のアプリケーションについては、時期を見て手動削除する運用をしていますが、今後はこの部分も上手いこと自動化していきたいです。

各フェーズでのDeveloper eXperience(開発者体験)

開発着手

featureブランチを作成して開発を始めます。
修正をgit pushする度にDEVに自動デプロイされるので、好きな時にアクセスして動作を確認することができます。
ステークホルダーに動作確認を依頼するのもURLを共有するだけで可能ですし、PRをコードレビューする時もレビュワーは手元で実行する必要がなく実際の動きを確認できます。

開発終了

コードレビューが終わってPRをdevelopにマージするとDEVに自動デプロイされます。
常に開発最新版の動きを実際に触りながら確認できるので、featureブランチで作業をしていてバグのような挙動に遭遇した場合も、DEVの最新版と比較して自分のコードに問題があるのか?開発最新版に問題があるのか?の切り分けができます。

リリース準備

releaseブランチを作成するとSTGに自動デプロイされます。
STGにデプロイされたアプリケーションに対してQA、システムテスト、リグレッションテスト、パフォーマンステストを実施します。
不具合が見つかった場合は、releaseブランチを更新するだけでSTGに再デプロイされます。

リリース

releaseブランチを作成した時に自動的にPRODのデプロイとリリースのPRが作成されているので、運用者はPRを承認してマージするだけでデプロイやリリースが完了します。

おわりに

今回は当チームでの導入事例を紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
皆様がよりよいエンジニアライフを満喫するための一助になれば幸いでございます。

以上、株式会社 プロトソリューションの田村よりお送りしました。

Appendix: 参考文献

●A successful Git branching model(最終閲覧日:2022年5月24日)
https://nvie.com/posts/a-successful-git-branching-model/

●忙しい人のためのGitOps入門 / GitOps Introduction (Short version)(最終閲覧日:2022年5月24日)
https://speakerdeck.com/amaya382/gitops-introduction-short-version

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