3月28日(水)に「サービスを成長させつづけるアーキテクチャ戦略 サーバーレス・マイクロサービスハイブリッド手法」のイベントを開催しました。
ドリームアーツ沖縄株式会社の最高技術責任者として勤務されている石田健亮氏にお越しいただき、サーバーレスでサービスを提供することについて講演を行っていただきました。
技術者目線のお話しだったので、IT用語の飛び交う講演会となりましたが、参加者の多くが同様に技術者の方々で、サーバーレスでどのようにサービスを提供しているかの話に真剣に耳を傾けていました。
質疑応答の時間も質問が多く出ていて、「サーバーレス・アーキテクチャ」という手法への関心度の高さが感じられました。
webアプリケーションが提供するサービスは基本的にクライアントとサーバーが存在して成り立っています。
クライアントとは、サービスを要求するコンピュータのことを指し、サーバーとは、サービスを提供するコンピュータのことを指します。自社のサーバーを用意して提供するサービスの提供方法は、サーバーの維持やメンテナンスに膨大なコストがかかります。 そこで、サーバーの機能と管理をクラウドサービスに任せてしまうコスト削減方法があります。この考え方を「サーバーレス・アーキテクチャ」と呼びます。
有名なものにAmazon社のAWS LambdaやMicrosoft社のAzureなどのクラウドプロバイダサービスがあり、これらのサービスタイプをFaaS(Function as a Service)と呼びます。
クラウドプロバイダサービスを利用すれば、自社のサーバーを設置することなく、クライアントにサービスの提供ができるようになります。さらにFaaSは必要なコードさえあれば、クラウドプロバイダが自動的に実行するサーバーを見つけてきて実行させ、スケーリングまで行ってくれます。 実行が終わればサーバーの使用も止まるので、サーバーの稼働を必要最低限に抑えてくれます。FaaSは従量課金制なので、クラウドプロバイダを使った分だけの料金サーバーの維持やメンテナンスにかかる費用や時間を大幅に削減することができるのです。
また「マイクロサービス」とは、アーキテクチャ手法の一つで新しい開発手法です。サービスを細分化することによってシンプルで変化に対応しやすいシステムを作ろうとする考え方です。
石田氏は、既存の「サーバーレス・アーキテクチャ」と「マイクロサービス」の二つの手法を組み合わせたスタイルを提示しました。これが「アーキテクチャ戦略 サーバーレス・マイクロサービスハイブリッド手法」です。
石田氏の新しい手法には、まだいくつか課題もあります。「会社のネットワークに外部サーバから接続する際にファイアウォールに阻まれてしまうこと」などを石田氏は課題として挙げました。
今回のイベントでは、サーバーレスのサービス構築はどのようになされているのかに加えて、石田氏の考えるこれからのサーバーレス経営戦略を「サーバーレス・マイクロサービスハイブリッド手法」というテーマでお聞きすることができました。
参加者のエンジニアの方々もイベント終了後に個人的に石田氏に質問をする場面も見られ、「サーバーレスアーキテクチャ戦略」がいかにエンジニアの方々の意識に浸透してきているかが感じ取れるイベントとなりました。 最先端の技術を、高い技術を持つ技術者から学ぶことができることは、エンジニアとして働く」、または働こうと考えてる方には有益な情報でしょう。イベントに参加することでさらに深く知識を得ることができれば幸いです。
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