こんにちは。プロトソリューションの福田です。
プロトソリューション沖縄本社にて、第2回DIP(ダイバーシティ&インクルージョン)座談会が行われたので、その活動を取材してきました。
DIP(ダイバーシティ&インクルージョン)とは、働く女性が輝ける環境作りを目指して立ち上がったプロジェクトで、2018年9月に女性活躍推進企業として「えるぼし(三つ星)」が認定されるなど、大きな実績を残しています。
今回も、既に管理職として活躍している、そして実際に子育てを経験しているDIPメンバー3人が語り手となり、女性のキャリア形成について考えていきます。
■語り手
玉城 久子 / メディア事業推進室 広報担当
津嘉山 亜里沙 / Webマーケティング部 課長 人事担当
小嶺 節子 / コールセンター部 係長 人事担当
■司会
内野 志奈子 / DIP委員長
■オブザーバー
上間 瑠美子 / デジタルマーケティング部門 執行役員
第2回の参加者は主任・一般社員からということで、既に管理職を経験している方の悩みが色濃く現れているテーマとなっています。
■テーマ
①心掛けていることや目標などを聞いてみたい
②モチベーションの維持のしかた(難題やニガテな課題に直面したときの乗り越え方)
今回もオンライン参加者を含めた開催となります!
それでは、見ていきましょう。
①心掛けていることや目標などを聞いてみたい
津嘉山:仕事をしていくうえで、何のために?誰のためにやっているのか?といった目的を忘れないようにしています。
その理由として、業務を進めていく中で手段が “目的” にすり替わってしまい、それに気付かないまま業務を進めてしまいがちだからです。
例えば人事でいうと「採用率を上げたい」という目的のためにSNSで認知活動を実施。フォロワー数を増やすことで認知度が上がり→興味を持ってもらい→応募してもらう。
最終的には応募が “目的” のはずなのに、SNSでの認知を継続するための “投稿” という手段が目的になってしまっている。
「今日、投稿した?」
「まだ。ネタがないんだよね〜」
「じゃあネタを考えよう」
みたいな。
そうなってしまうと本来、達成すべきゴールから遠ざかってしまうし、最悪の場合はゴールが変わるということが起きてしまいます。
それを避けるためにも、「あれ?今何をやっているんだっけ?」と感じたらすぐに “目的” に立ち返ってみるようにしています。
小嶺:思い込みを捨てる。でしょうか。
私も部署人事を担当していてよくスタッフと面談をするのですが、スタッフからの質問や相談に対しての答えを、自分の物差しで話してしまうことがよくあります。
もちろんそれ自体は悪い事ではないのですが、経験値が勝ってしまって相談する側の真意を見逃してしまうリスクもあるんです。結果、相手が欲しい回答とズレたことを言ってしまったり…。その瞬間、向き合っている人に対して本当の意味で寄り添えていないなって気付いたんですよね。
若い世代の考え方は私の物差しで測れないものもあるし、思いや感じ方・考え方や見方など新しい発見もあります。そんなときは意識的に、自分の「経験値を捨てる」ことを心掛けるようにしています。
玉城:「今。私に求められている役割期待は何だろう?」って考えるかも。
この座談会でも一人ひとりの役割があって、座談会を通して成し遂げたい目的は皆違います。語り手側としては皆さんのキャリア形成の気付きになれるよう伝わりやすく話すようにしていますし、参加者の皆さんは女性管理者としてのキャリア形成の参考にしたいと思っています。
例えば「仕事と家庭の両立は可能か?」という質問一つをとっても、単純に「両立が可能か?」を聞いているのではなく、子育て真っ最中の “母親” として「もっと仕事に踏み込んで挑戦できるのか?」といった回答を求めている事が文脈から分かったりします。
その質問の意図って何だろう?どういう答えが不安を解消してあげられるのだろう?
そういった真意を汲み取って答えを返したり…私が心掛けているのはそういうところですね。その人に憑依する。みたいな(笑)。
目標としては、自分の子供が「働きたい!」と思える会社にしたいですね。
プロトソリューションという会社を、自信を持って人に勧められる様な。
このDIPという活動もそうですが、様々なプロジェクトで色んな話ができたり、前向きな想いをもった仲間を見つけられたりすると「この人たちとより良い会社にしていきたいな」とか、「自分の大事な人たちを働かせたいな」って素直に感じられる。
ですので、働いている中で人との “繋がり” を大事にするようにしています。
内野:どのお話にも共通することは、心掛けていることが “自分” ではなくて “相手” に向いているところですね。相手に寄り添う。どれも語り手の人柄が滲み出ている内容でした。
②モチベーションの維持のしかた(難題やニガテな課題に直面したときの乗り越え方)
玉城:う〜ん…難題とニガテなことか〜!実は私、現時点でたくさん課題が降りかかっている状況でして…(笑)。
モチベーションをコントロールする必要が出るケースって、何か「気が進まないな…」ってことに直面したときが多いですよね。「やりたい・やりたくない」「出来るか?出来ないか?」みたいな。
あとは、自身の役職やポジションに変更があって「何をしたらいいか分からない」というケース。やる気はあるんだけど空回りしてしまって「あぁ、自分って何も出来ないんだな…」って凹んだり。
その場合、出来る人の力を借りて見てはどうでしょうか?「自分の苦手は誰かの得意」と言いますし、一人で乗り越えるよりも周りを巻き込んだ方が良いときもあります。
役職が上がるほど見る範囲が広がり、やることが増えていきます。周りの力を上手に借りるのも一つのスキルだと私は思っています。子育ても同じ事が言えますよね!
津嘉山:私が課題に直面した時は「部署のため」という自分自身の軸を大事にしています。
部署の採用担当を任されたときには「部署のために!」「部署の課題を解決しよう!」それが私の役割だというところはブレないようにしていて、何か壁にぶち当たった時「これは部署の為になるのか?」という風に軸を持って動いていました。
よく「モチベーションを上げる」と言いますが、それって意図的に “上げ・下げ” するものではないと思うんです。自分の軸を持っていればそこが源泉となりモチベーションが生まれてくるので、早い段階で自分の軸をしっかり持つことは、後々色んなことで自分を助けてくれると思います。
私にとって初めての採用活動も、そういう軸があったから頑張れたのだと思っています。
■質問コーナー
質問:テーマ①の「心掛けていることや目標」のお話の中で「経験値を捨てる」とありましたが、年齢を重ねるとなかなか捨てにくいものです。そういう場合はどうしていますか?
小嶺:話している自分の後ろに、もう一人の自分を置いて聞くようにしています。
「本当にそれでいいのか?」と答えを出した後に自問自答する時間を作るんです。自分が頑なだと周りも相談しにくくなるし、経験値は大事ですが、時に独りよがりになって周りに迷惑をかけてしまうことになるので。
それに、捨てることで新しい発見も手に入るので、自分にプラスになるんですよ。
質問:人が求めていることと自分がやりたいことのギャップを埋めるには?また、そういった気持ちを整理するにはどうしたら良いですか?
津嘉山:私の場合は、上司との会話を増やしていくようにしています。ギャップを埋めるにはまず、やりたいことを素直に伝えて自分の中のモヤモヤを言葉に出す事が大事なので。
それでも一度では埋まらないので、コミュニケーションを重ねて行くことが必要です。
人と話すことで気持ちが整理されて “やるべき事” が見えてくるはずです。
上間:役割や役職が上がったときって、力みすぎて気持ちが付いていかないときがありますよね。私が係長に昇進したときがまさにそれで悩んでいて、役割について自分が出来る事を上司に聞いたことがあって…。
すると「今の君に係長ができると思って昇進させたのではない。やることで出来るようになると思っている」「完璧な自分を目指す必要などないよ」と。
そこで気持ちが楽になったのを覚えています。
なので、役職や役割を完璧にこなす!ではなく役割を理解したうえで、自分のペースでやっていけばいいと思います。
まとめ
働くことは一見「自分自身のため」のように思えますが、実は働く中で関わるメンバーやお客様といった周りに意識を向けることで、「働く意味」の軸の1つとなり、モチベーションだったり、やりがいに繋がるようですね。
その軸が形成されていくと、自分自身の役割とやりたいことの重なる部分が見えてくるので、役職といったポジションに左右されることなく働くことが可能になる。
なんだか「自己理解」的なまとめになってしまいましたが、多様な個を尊重し合うには、まず自分を理解することがスタートなのかもしれません。
己を知り、強い軸を持てば、悩みや不安は少なくなりそうです。
DIPの活動は今後も続きますので、またご紹介できればと思います!
この記事を書いたひと:福田 聡樹(ふくだ さとき)
株式会社プロトソリューション Webマーケティング部所属。自社ホームページ編集長。ブログ/インタビュー/動画などのコンテンツを使ってプロトソリューションの取り組み、サービスやタレント情報の発信をしています。
好きなもの:爬虫類全般、犬全般、本のにおい。