【SDGs】黒糖余剰による食品ロス削減の取り組み 〜持続可能な未来づくりは「パートナーシップ」〜

REPORT
2023.06.20

こんにちは、プロトソリューションの福田です。

食品ロスの削減は、持続可能な社会の実現や資源の効果的な活用に向けて今や世界的な課題となっています。

食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。日本では、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は523万トン(※)。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量(2021年で年間約440万トン)の1.2倍に相当します。

出典:消費者庁 食品ロスとは?なぜ食品ロスの削減が必要なの? より

今回のFUKU LABでは、食品ロスが発生している沖縄県産品の“黒糖”に焦点をあててみました。

余った黒糖

2021年〜2022年に生産した黒糖が、2023年の現在も余剰が出ています。

コロナ禍でのお土産品店の集客減により、沖縄黒糖の消費自体が減少しているのが理由です。

沖縄県黒砂糖協同組合に加盟する製糖工場の在庫は5,768トン(2021年9月末時点)となっていて、現在でも多くの在庫を抱えています。

出典:沖縄県黒砂像協同組合/工業会 データページ「沖縄黒糖生産実績」より
https://www.okinawa-kurozatou.or.jp/data

食品ロスへの取り組みと想い

おきなわSDGsパートナーとして地域の食品ロス削減に取り組む「新広堂株式会社(以下、新広堂)」では、地元食品メーカーと連携した新たな取り組みで持続可能な未来を目指しています。

新広堂の代表取締役である新垣さんは過去に、余剰生産分のパンをプロトソリューションの社員へ提供する取り組みを実施しました。

新垣さんの取り組みにより、廃棄されるはずだったパンを消費することができ、社員満足度も向上。食品ロスだけでなく、企業の福利厚生にも繋がりました!

そして今回、沖縄県産品の黒糖の余剰に目を向けた新垣さんは、「廃棄パンの提供」でタイアップした、メディア事業部役員の西村さんと解決策を模索。「在庫過多の黒糖をパッケージして自社サービスのノベルティとしてクライアントに配ることで、事業のプロモーションにもなるし、黒糖を有効的に消費できるのではないか?」という解決案が出たのです!

黒糖を使ったノベルティー


どれだけの黒糖を消費できたか?

新垣さんの協力により、黒糖を使用して作ったノベルティは11,600袋。

なんと、全てを配布することができました!

重さにして約440キロの黒糖消費に貢献したことになります。

黒糖ノベルティ施策を終えて

新広堂の代表取締役である新垣さんは「沖縄を意識したパッケージを見たときに、いかにも販促物っぽい感じもなく、取り組みについてプロトソリューションさんが本気で考えてくれていると感動した。グー沖縄の販売店さまに知ってもらうだけでも、この取り組みが県民へのアプローチになる。沖縄で生まれた課題は私たち沖縄県民が率先して解決していかなければならない。

私の名刺の裏には食品ロスの削減に「取り組んでいます」ではなく、矜持の意味を込めて「実現しております」としている。今後も活動を通して地域に貢献できるよう取り組んでいきたい」と話しています。

ノベルティを手にする新垣さん。黒糖の袋詰めは就労支援の方々によって行われました。

まとめ

余剰生産された食品を調達し、企業との協働によって新しい消費をつくった新広堂の取り組みは、食品ロスの削減だけではなく、パートナーシップの可能性も広げています。

一方で、個人でも「フードバンク」に寄付をするなどして、食品を必要としている方々へ貢献することもできます。

また「食べる分を買う」「買ったら賞味期限の近いものから消費する」など少しの工夫で、ごみが出ることを防げますし、ごみが減ることで、ごみを燃やす際に発生する二酸化炭素の削減になり、地球温暖化の抑制にもつながります。

日常生活を振り返ってみると、持続可能な未来につながる行動がきっとあると思います。

持続可能な未来は私たちの未来。

SDGsの達成に向けて出来ることから始めてみませんか?

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この記事を書いたひと:福田 聡樹(ふくだ さとき)

株式会社プロトソリューション Webソリューション部所属。自社ホームページ編集長。ブログ/インタビュー/動画などのコンテンツを使ってプロトソリューションの取り組み、サービスやタレント情報の発信をしています。
好きなもの:爬虫類、犬、本のにおい、オヤジギャグ。


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