【健康経営インタビュー】健康を振り返る機会をつくる 山本さんの挑戦

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2023.01.30

プロトソリューションでの健康経営活動を推進するのは、仙台本社 管理部の山本さん。徐々に取組みの成果が見えてきた活動についてインタビューしてみました。


健康経営を始めたきっかけ

仙台本社で衛生管理者として健康診断の取りまとめをする中で、社員の体調に変化がみられるようになりました。危機的状況というわけではないのですが、このままいったらどうなるんだろうという漠然とした不安がありました。面談の中でも体調に不安を感じる方がいたり、毎年の健康診断で通知が届いていてもなかなか受診しない方もいたり。プライベートな部分なので表立って対応することが難しい状況がありました。

そんな折、専門誌の中で「健康経営」というキーワードに出会い、働き方改革や国の成長戦略などとの時代背景にもマッチしていましたし、会社として推進したいと提言したことがきっかけです。

本社のある沖縄県も宮城県も「メタボ県」(*)と言われていますが、現状社員の状況は平均よりは良いので、将来に向けての取組みに力を入れています。

厚生労働省のデータをグラフ化しても分かる通り、沖縄県・宮城県ともに全国平均を大きく上回る数値となっています。

また、沖縄県は過去10年ワースト1位、宮城県もワースト3位以内となっています。

(*) 厚生労働省「特定健康診査・特定保健指導に関するデータ」より

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_03092.html


これまで実施した健康経営に関する取組み

成功例としては、オンラインでのメンタルヘルスセミナーと、協会けんぽ様とのコラボイベントの2点があります。

オンライン メンタルヘルスセミナー

「メンタルヘルスの必要性、重要性を理解し、ストレス対策やセルフケアを学ぶ」というテーマに、産業カウンセラーの方を講師に迎え、2022年2月10日にオンラインセミナーを開催いたしました。

メンタルヘルスの基礎知識、というと管理部系業務の方以外にはあまり興味がないかと思っていましたが、当日を迎えたら190名の方にご参加いただきました。

一般社員の方も管理職の方も積極的にご参加いただけたのは嬉しかったです。

協会けんぽ様とのコラボイベント

「カラダニイイコト応援フェア」と称し、食生活改善をテーマとした展示・血圧や体組成測定を行うイベントを2022年7月12日~15日の計4日間開催しました。また、沖縄ヤクルト様にもご協力いただき、パネル展示やヤクルトの配布も好評で、約150名の方にご参加いただけました!

1日に必要な栄養素や身近な食品の糖分・塩分量など、フードモデルを見て実感していただく展示に、社員の皆さんも興味津々で参加いただけました。実施後のアンケートでは参加者の8割が「健康意識が高まり、行動に移したいと感じた」と回答いただき、嬉しかったです。

<イベントの感想例>
・体内測定をきっかけにストレッチを始めました!
・保健士の方に気軽に相談できる環境で気になることも質問できたのでよかった
・健康に関して家族の方とのコミュニケーションのきっかけになりました

(参考) 協会けんぽ様とのコラボイベントレポート
https://www.protosolution.co.jp/approach/fuku-lab/20220719.html

大きなイベント以外にも、健康経営に関するメールマガジンや社内報での記事を配信し、日頃より「健康」への意識を高めていただくよう推進しています。

ただ、健康経営をスタートした当初はうまくいかないこともありました。

デスクワークの方が多いため、日頃よりストレッチを取り入れようとストレッチ動画をイントラネットにアップしたのですが、「業務中だと周囲の目が気になるので実践が難しい」「いつでも見れるものにしてほしい」というご意見をいただくことに。

ストレッチに関しては、写真を多用した記事としてアップし直したり、アンケートを全社展開して社員皆さんの声を多く取り入れるように改善しています。

さらに、健康経営委員会の取組みとして婦人科検診の無料化(定期健康診断に追加し会社負担へ変更)を実施したのですが、個人負担時には3割程度の受診率が、無料化後は7割に大きく増加しました。

健康経営を推進してからの社内の変化

アンケートなどでも「結局は会社って人が作るから、健康って大事ですね」というような、健康を意識した前向きな言葉をいただくようになりました。

健康に気遣う人や、ご自身でも前向きに取り組んでいる方が増えたと感じます。

婦人科検診無料化の取組み例など、「病気になってから治療に専念する」ではなく「日常から自身の健康に目を向けて病気を予防する」という観点にシフトしているのはとても良いことですよね。


今後の展望

まずは「健康経営優良法人」の認定を目指しています。求められている点への取組みとしては一通りできているのですが、より深く、そして改善がみられるかというところが問われています。
まだまだ足りないところがあるので、一つずつ取組みを重ねていきたいですね。

もちろん「健康経営優良法人」がゴールではなく、一つの通過点です。とはいえ、認証制度は大きな指針となります。これからも、社員の皆さんが心も体も健康のことで悩まなくていい日常を実現したいですね。
心や体に悩みを抱えていると、創造性・生産性などのパフォーマンスが落ちてしまいます。悩みを解決できて、日々の業務に励むことができるようサポートできればと思っています。

働き盛りで健康なんて関係ない!だったり、健康診断の結果が良かった!だったり、現時点で健康への悩みがない方でも、日頃から振り返るタイミングを設けたり、将来のことを考えるきっかけを作れたりできたらと思います。

会社のイベントや取組みで、いつの間にか健康への取組みが日々できていた、という習慣づくりができるよう、健康経営委員会としてプロトソリューションオリジナルの取組みが推進できるようにバックアップしたいですね。

(取材・文:玉城 久子)

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