こんにちは。編集部の福田です。
脱炭素社会へ向けてカーボン・オフセットの取り組みをすることになって2か月。
少しずつではありますが、業務と並行しながら推し進めているところであります。
プロトソリューションでは将来的に、温室効果ガス排出を実質ゼロであるカーボン・ニュートラルの状態を目指し、再生可能な社会作りを目指します。詳しくは前回、前々回の記事を読んでね^^
前回のあらすじ
プロトソリューションで測定した年間の二酸化炭素排出量は●●トン!!それってどのくらいなんだろう??
当社の年間二酸化炭素排出量が918.77トン。それを年間800トンに抑えるべく、電気を消すというシンプルな取り組みを実行していきます。
■電気を消す取り組みの前に
さて、実際に会社の使われてない無駄な電気を消していくわけだが、電気を消すことでどれくらいの効果が見込めるのか?
電気事業者別排出係数※を使って、1本あたりの蛍光灯が1時間でどれだけのkwhを出しているのか算出してみた。
※電気事業者別排出係数とは、契約している電力会社の排出係数に使用したkwhをかけることで、二酸化炭素の排出量を知ることができるもの
蛍光灯に印字されているワット数を調べてみると、、
32ワットと記載されている。
単純にこの32ワットの蛍光灯×本数(使われていない無駄な電気)で出たkwhの数値が二酸化炭素排出量になる。
年間で119トンを削減するには月に10トン減らす必要があるので、10トンに近い数値が出てくれたら嬉しい。
果たして、電気を消すことで無駄な電気の総量が何トンくらいになるのか?
■使用していない電気の調査
とはいえ、無作為に電気を消しまくるのは良くない。
始めに、会社内で散見される“使わない場所”での電気、いわゆる“無駄な点灯”をしている場所を調べてみることにした。
まあ、普段から節電を意識している私からすれば、会社のどこに無駄な電気が使われているかを把握するなど朝メシ前のブランチ後。
さっそく私の頭の中で把握している怪しい場所へ向かってみることに。
①4Fリフレッシュルームのテレビ
「ほら、やっぱりね。テレビの消し忘れ、多いんだよね。」
ここは社員がランチをしたり、談笑をしたりするリフレッシュルーム。
沢山の人が利用するので、フロアの電気やテレビの電源の消し忘れが多いのである。
ご覧の通り、誰もいないのにテレビだけがついている。これだと、見られる為に存在するテレビも悲しくなるよね。
使い終わったらちゃんと消さなきゃ。
テレビの消し忘れ。これこそ“無駄な点灯”のひとつ。
<排出係数:132.6kwh/年> ※1日10h付いていた場合
②4Fリフレッシュルームフロア
これもよくある光景。ミーティングをしている人がチラホラいるけど、奥のスペースは無人の様なので消すことに。
使い終わったらちゃんと消さなきゃ。
フロアスペースの電気の消し忘れ。これも“無駄な点灯”のひとつ。
<排出係数:2,218kwh/年 32W 136本> ※合計136本を2h削減した計算
③男子ロッカー
「おいおい、、誰のために点けておいてるんだ?そんな優しさは要らないよなぁ~。」
ロッカールームを出る前に指で「ポチッ」とやるだけだ。
地球に優しい男はモテるぜ。次回から頼む!
男子ロッカーの電気の消し忘れ。これも“無駄な点灯”のひとつ。
<排出係数:65.2kwh 32W4本> ※合計4本を2h削減した計算
④4Fロッカー
「おやおや、ロッカールームならぬロッカー売り場に迷い込んでしまったようだ。」
誰もいないのに、ここでも無駄な電気が使われているみたいですね。
これだけロッカーがズラリと並んでいると、確かに異様な雰囲気なので電気を点けておきたくなる気持ちは分かるけど、これも無駄な電気なので消しましょう。
「電気はロッカーのためにあるんじゃないぜ。人のためにあるんだ。」
4Fロッカーの電気の消し忘れ。これも“無駄な点灯”のひとつ。
<排出係数:114.2kwh 32W7本> ※合計7本を2h削減した計算
⑤湯沸室
ここは会社の中でも、頻繁に電気の消し忘れが多い場所のひとつ。
私もよく湯沸室の前を通るので、「ポチッ」と代わりに消しています。
最後に使った人はきちんと電気を消して出ましょうね。(もちろん各階にある給湯室も忘れずに!)
湯沸室の電気の消し忘れ。これも“無駄な点灯”のひとつ。
<排出係数:16.2kwh 32W1本> ※1本を2h削減した計算
⑥1Fロッカールーム
デスクに戻ろうと歩いていた福田の目に映ったもの。
「なんと! ここでもか!!!?」
気分爽快から数秒後にこの光景を目の当たりにすると、さすがに情緒がおかしくなってしまいそうです。
「もう、蛍光灯もロッカーも数が多過ぎるんだよーーーー!!!!!」
『過ぎたるは猶及ばざるが如し』。
これならロッカーも蛍光灯も無くしたほうが良いのでは? と、乱暴なことを言ってみる。ダメ?
1Fロッカールームの電気の消し忘れ。これも“無駄な点灯”のひとつ。
<排出係数:97.8kwh 32W6本> ※合計6本を2h削減した計算
⑦ミーティングルーム
1Fロッカールームの真向かいにあるミーティングルームから灯が見えている。
中をのぞいた感じ、誰もいないようだ。
「やっぱり、、、誰も使っていないかぁ。はぁ~、、。」
ミーティングルームの電気の消し忘れ。これも“無駄な点灯”のひとつ。
<排出係数:97.8kwh 32W6本> ※合計6本を2h削減した計算
■無駄な電力の数値結果は?
さて、使用していない電気の調査をすべく、当社ビルの4F~1Fを回って来た結果が以下の通り。
①リフレッシュルームのTV 132.6kwh
②リフレッシュルームフロア 2,218kwh
③男子ロッカー 65.2kwh
④4Fロッカー 114.2kwh
⑤湯沸室 16.2kwh
⑥1Fロッカールーム 97.8kwh
⑦ミーティングルーム 97.8kwh
合計:2,742kwh
沢山の場所でこれだけの無駄な電気が使われていることが判明した。
そし合計値のkwhを排出係数に置き換えると。。。?
2,742kwh × 排出係数 = 約2トン
(2トンを分かりやすくすると、同僚家庭の1年間の消費電力と同じ!)
人差し指でポチッと消すだけで、大体ひと家庭分の年間の消費電力が抑えられるんですね~!
明日から社員皆で使われてない無駄な電気を「ポチッ」っと消していくよう努めていきたいところです。
と言っても、なかなか簡単にはいかないもの。
まずは皆の意識を向けることから始めていかないと難しいかな。
やっぱり、一人でやるよりも大勢でやったほうが取り組みとしての効果も大きいよね。
「よし。やるぞ。」
年間の二酸化炭素排出量を800トンまで抑えるべく、使われてない無駄な電気の場所と数値は分かった。
次は“電気を消す”取り組みをどうやって浸透させていくか?
次回の記事は・・・
「取り組みの成果を倍増させるアクションを考えてみる」
この記事を書いたひと:福田 聡樹(ふくだ さとき)
株式会社プロトソリューション Webマーケティング部所属。自社ホームページ編集長。ブログ/インタビュー/動画などのコンテンツを使ってプロトソリューションの取り組み、サービスやタレント情報の発信をしています。
好きなもの:爬虫類全般、犬全般、本のにおい。