Tech BASE Okinawa徹底公開!!~全資料公開~

REPORT
2021.12.27

こんにちは!こんばんは!プロトソリューション 技術広報の川満です!
今回の記事は先日12/18に開催された「Tech BASE Okinawa(テックベースオキナワ)」のレポートを参加者目線で投稿させて頂きます!
※弊社が運営している「CODE BASE OKINAWA」は主催団体として参加しています!

Tech BASE Okinawaって??

新しい技術の学びを体験できる、沖縄最大級のエンジニア向けTechイベントです!これからエンジニアを目指す方・学生の方もお楽しみ頂けてる内容になっており、沖縄でトップエンジニアとして活躍されている方々からのトークセッション・参加者によるLT大会など様々な催しが開催されていました!

※詳しくはイベント情報へ

資料はこちらから

Session1

UZABASE 小副川 健さん
事業と共に育てる機械学習システムのこれまでとこれから

Session2

株式会社Alpaca Lab 松井 豊さん
日本一の禁煙アプリをつくっちゃった件

Session3

UZABASE 矢野 勉さん
プログラミング言語とシステムデザイン – Clojure, Java, DDD, Clean Architecture

Session4

株式会社プロトソリューション 比嘉 由紀さん
プログラム未経験の私がプログラミングと出会って人生激変した話

Session6

UZABASE 小玉 祐輝さん
Webアクセシビリティを身近にする

Session7

株式会社プロトソリューション レッティグ・セバスチャン・ペーターさん
サーバーレスアプリケーションの開発とデプロイ
IaCを含む、スマートな環境構築の旅

Session8

株式会社Alpaca Lab 棚原 生磨さん
起業&スタートアップで働くという選択肢

Session9

ちゅらデータ株式会社 真嘉比 愛さん
国内におけるAIの最先端事例紹介 〜2022年のトレンド予想を添えて〜

Session10

沖縄科学技術大学院大学(OIST)船井 正太郎さん
一人一人に寄り添う文章が書けるAIを目指して

Session11

株式会社 クアンド 西 孝幸さん
クラウドで手軽に始めるモダンなモニタリング

LT-1

CBcloud株式会社 新垣 雄志さん
データ指向プログラミング(仮)のススメ

LT-2

サイボウズ株式会社 西原翔太さん
草の根 IT コミュニティに着目した新しい郷土資料
流氷交差点



見所

Keynote Speech(基調講演)には和田卓人さんにご登壇頂きました!
企業の技術顧問を担当されており、テスト駆動開発の第一人者でソフトウェア開発に関わる書籍の執筆・監修もおこなっているTech業界を代表される方です!

他にもテックリードエンジニアの方や経営者の方も多数登壇されました!

Keynote

メインイベントのKeynoteが始まりました~!登壇者は前述で紹介させて頂いた和田卓人さん!
テーマは「堅牢なコードを書く – 例外、表明、契約による設計」です!
※大きな会場ですがほとんど席が埋まってますね・・・!

今回のテーマで重要な部分としてはコードの内側から品質をあげていこう。という点となり、

賢明なソフトウェア技術者になる為の第一歩は、動くプログラムを書くことと正しいプログラムを適切に作成することの違いを認識すること -M.A.Jackson(1975)-

引用コメントにある違いを埋める為にはどのような設計が必要なのか?というお話を以下3つのパートに分けてお話頂きました!

第1部:予防的プログラミング

処理の失敗は色々な原因が考えられるが、特に多いのがコードの使い方を誤った形で設計するという部分なのでそこに着目し、失敗しにくいコードを作る必要がある。その為には正しい予防的プログラミングの知識を身に着ける必要があるが、意外と誤った認識をお持ちの方が多いとの事・・・!

・プログラミングに対して防御的になること、つまり「そうなるはずだ」と決めつけないこと
・予防的プログラミングの根底にあるのは、他のコードのせいで不正なデータがあったとしても
 影響を受けないようにすること

上記は登壇されて際におっしゃっていた予防的プログラミングについてのコメントです!
確かに他に影響を受けないという観点は凄く大切だと思いますし、心理的なバイアスがかかって「だろう」的な考えで進めてしまう事は誰しもがあるはず・・・!勉強になります!!



第2部:攻撃的プログラミング

攻撃的プログラミング = 早めにクラッシュさせるような作りにする
・障害を抱えて中途半端に動いているプログラムよりも死んだプログラム方がダメージが少ない
・「あり得ない」何かが発生した際にプログラムは実行可能なもの(要望を満たせない)ではない
上記が定義となり、正当性堅牢性のバランスが大事でクラスは正当性を重視し、アーキテクチャ/フレームワーク等で堅牢性を保証する事をおススメされていました!
正当性=確からしさ。不正確な結果を返すぐらいなら何も返さない方がよい
堅牢性=不正確な結果を返しても動き続ける

第3部:契約プログラミング

このパートも凄く響きました・・・!

不具合や欠陥を減らすために間違えにくい設計していく。但し一人一人が予防のみに固執してしまうと周りのメンバーを信用できなくなり、重複した作業が発生する事で内部品質(可読性や変更容易性)が下がってしまう。

これは恐ろしい。。。ですがありがちなのかなっと思いました。。
こちらについてのアクションは「誰が予防的or攻撃的プログラミングを担当する?何をやるべきか?を決め(信じる)契約による設計で要求されたこと以上・以下の事を行わない。」という事でした。
何事も自身と他者の役割を理解し、責任をもって業務に臨むことが大切なんだな。と強く思いました!!



Keynoteまとめ

予防的プログラミングで間違えにくいコードを書き、それでも障害が発生した場合を想定して攻撃的プログラミングの観点で早めにクラッシュ(影響を拡大させない・障害を早めに検知)させてしまおう!
但しきちんと自身・他者の役割を理解し、責任をもつ事が大切である!という所をしっかり意識していきたいと思えるとても身になる内容でした!

各Session

Keynoteも終了し、お昼は美味しいお弁当も頂けて満足★ご馳走様でした!!
午後もためになるセッションが目白押しです!!!

Session1

登壇者:UZABASE 小副川 健さん 
「事業と共に育てる機械学習システムのこれまでとこれから」
教師データに関する課題克服の体験談やこれから挑戦される目標を惜しげもなく発表されており、
今後機械学習システムを取り入れる際には要チェックだなと感じました!

Session2

登壇者:株式会社Alpaca Lab 松井 豊さん 
「日本一の禁煙アプリをつくっちゃった件」
強い信念に圧倒されましたし、アプリを作る上で大切な考え方を学ばせて頂きました!
エンジニアとしてはもちろん、人としても尊敬出来る温かい方でした!!

Session3

登壇者:UZABASE 矢野 勉さん
「プログラミング言語とシステムデザイン-Clojure,Java,デザインパターン,DDD,CleanArchitecture-」
言語毎の種類や特徴の違いについて発表して頂きました!凄い人の数・・・!

Session4

登壇者:プロトソリューション 比嘉 由紀さん
「プログラム未経験の私がプログラムと出会って人生激変した話」
プログラミング未経験の方にも希望を与え、現役の方も共感できる発表内容でした!
堂々と発表されてて、めっちゃかっこよかったです!!

Session5

登壇者: 株式会社 Solafune 光武 亨さん
「衛星データで地球をハックせよ!」
地球上のあらゆる事象をソフトウェアで制御可能にする。というMissionにロマンを感じました!

Session6

登壇者:UZABASE 小玉 祐輝さん
「Webアクセシビリティを身近にする」
プロダクトのアクセシビリティを高める為の施策や考え方を発表して頂きました!
私自身アクセシビリティに対して意識する機会が少なかったので勉強になりました!

Session7

登壇者:プロトソリューション レッティグ・セバスチャン・ペーターさん
テーマ「サーバーレスアプリケーションの開発とデプロイIaCを含む、スマートな環境構築の旅」
最先端の技術を用いた環境構築の方法を発表されていました!皆様、興味深々!!

Session8

登壇者:株式会社Alpaca Lab 棚原 生磨さん
テーマ「起業&スタートアップで働くという選択肢」
企業立ち上げの経験談をお話頂けて、これから起業を目指している方にはぴったりな内容でした!
実績を出す為の取り組み内容がとても勉強になりました!AIRCLE私も使ってます!!

Session9

登壇者:ちゅらデータ株式会社 真嘉比 愛さん
テーマ「国内におけるAIの最先端事例紹介~2022年のトレンド予測を添えて~」
AIビジネス導入に関する課題や責任、最先端事例が聞けて難しい問題もありますがワクワクする内容でいっぱいでした!

Session10

登壇者:沖縄科学技術大学院大学(OIST)船井 正太郎さん
テーマ「一人一人に寄り添う文章が書けるAIを目指して」
文章を数値化し、学習させたAIがアウトプットした内容を人に理解させる事が出来るか?という実験結果や現在挑戦されている実験内容を発表されていて、QAエンジニアの私としては検証に近い実験のお話だったので興味深い内容でした!

Session11

登壇者:株式会社 クアンド 西 孝幸さん
「クラウドで手軽に始めるモダンなモニタリング」
マイクロサービス普及に伴う課題への取り組み内容をお話して頂きました!学ぶべき部分が多かったです!



参加者LT

全てのSessionが終わりまして(登壇者の皆様お疲れ様でした!!)、続いてはLT大会に移ります!

まずはCBcloud株式会社の新垣 雄志さんです!データ構造に着目した観点での発表でした!

続いてお二人目!UZABASE 二木 拓也(にっきー)さんです!
テスト駆動開発を認知~実践する中での気づきを発表して頂きました!

最後の登壇者の方です!サイボウズ株式会社 西原翔太さんです!
圧倒的な宣伝力でコミュニティのご紹介をされていて、聴き入ってしまいました!!

LT登壇者の皆様、本当にお疲れ様でした!!!



パネルディスカッション

続いてが最後の催し、パネルディスカッションです!!みんなで「沖縄テックの未来シナリオを考えよう!
画像左側から・・・・
<モデレーター>
株式会社Link and Visible 豊里 健一郎さん
<パネラー>
プログラマー テスト駆動開発者 和田卓人さん、沖縄科学技術大学院大学(OIST) 船井 正太郎さん
UZABASE 林 尚之さん、プロトソリューション 仲濱 政治さん

テーマ①「多様化するエンジニアの働き方」

やはりお話の中心はコロナ禍に対する影響ですね!フルリモートへの切り替えはスムーズに行えており、海外やフリーランスのエンジニアの方とお仕事する機会は増え、通勤時間・移動費用が無くなった等のプラスの話題もありますが、コミュニケーションに関しての課題があり、出社する機会も作る等の工夫をされている方もいるようです!
コミュニケーションのコツという所で、GatherVirbela等のバーチャルオフィス空間のサービスを利用されているなんてお話もされてて使ってみたいなーと思いました!

他にもテキストコミュニケーションのハードルを下げる(考えて文字を打たせない)文化を作る事で生の声を聞き取れる事が出来るようになる。絵文字を増やして感情のリアクションのバリエーションを増やすのもあり。というお話が出ており、凄く共感しました!※私もチームメンバーに対して出来るだけテキストコミュニケーションのハードルを下げられるように意識している。

テーマ②「これから活躍するエンジニアに求められること」

まず、沖縄IT産業の年間売上高は年々右肩上がりになっているが全国の労働生産性の順位としてはワーストになっているようです。。※悲しい
そういう背景も含め、県内で求められる人材像のアンケートを取った所以下の人材が上位に入っているようです!

・システム全体を俯瞰して思考できる人材
・上流工程の技術力を持つ人材
・最新技術を持つ人材

また県外の方から見ると沖縄のエンジニアはしっかり仕事をしてもらえるイメージがあり、可能性を感じているという声もありました!※素直にうれしい♡

Tech系のコミュニティに積極的に参加していき、求められる人材に近づきたいと思いました!

テーマ③「沖縄の未来をどう描いていく?」

コロナの影響でどこにいてもプログラミングが出来る状況が整備されており、沖縄という土地は魅力的だと思うので未来は明るい(人が集まりやすい)!ただ技術の教えを乞う(誰に聞けばよい?)機会が土地柄的に少ないのでコミュニティに積極的に参加し師匠(教えを乞える人)を見つけたり、技術を磨いていく必要はある。という話題で盛り上がっていました!土地の魅力に甘えず、自立性をしっかりと上げていこう!!



最後に

ディスカッションQ&Aも盛り上がりつつ、Tech BASE Okinawa の全プログラムが終了しました!
最初から最後まで勉強になりっぱなしでした!!参加応募総数も200名以上になり、大成功で終了しました!

今回このようなイベントに開催出来た事は沖縄全体に良い影響を与えられたのではないかと思います!
そして本イベントに参加された方はもちろん、運営チームの皆様本当にお疲れ様でした!!
次回の開催をお楽しみに!!!!

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