企業連携実習を支えた人たち
若手を大抜擢しサポートしたチーム力
講師の任を新卒3年目の若手に託した思いと、
成長を裏で支えた仙台本社メンバーの心意気について
インタビューしました。
このプロジェクトはどんなきっかけでスタートしましたか。
Yunaさん 宮城県内の教育関係者とIT企業が集う機会があり、その際のご挨拶がきっかけで、お話がスタートしました。
プロトソリューションは、宮城県内で優秀なIT人材を輩出することが「地域におけるミッションの一つ」だとも考えていたので、お声掛けいただいたときは嬉しかったですね。
Takaomiさん 東北電子専門学校からは、これまでにも優秀な人材が仲間入りしてくれていて、とても大事な学校なんです。
IT人材の育成が注目されている中で、先駆けて教育現場に参画して手助けが出来るというのはありがたい機会だと思いました。
講師にKazushigeさんを選んだ理由はありますか。
Takaomiさん 定期的に1on1で面談をしているのですが、その中で、本人から「子どもたちにITの楽しさを伝えたい」というメッセージングをもらえていたんですよ。
あと、私たちが求めている社員像があるんですけど、ビジョンがあって、一生懸命考えて挑戦していける人。その中でも彼は、何事にも前を向いているんですよね。なので人選に時間はかかりませんでした。
Yunaさん そうなんですよね。やっぱり普段から頑張っている人って、チャンスをものにするんですよね。
初めての取り組みだったと思いますがKazushigeさんは不安に感じていませんでしたか。
Takaomiさん 相当プレッシャーに感じていたと思います。
実際の過程の中でも「自分で良いのか」「この内容で良いのか」と、かなりもがいているのが本人からも伝わってきましたね。
そんな姿を見てどう関わっていましたか?
Takaomiさん 「本当にそれでためになるの?」「自分のやりたいことだよね」と、どちらかと言うと、問いかけたり突き放すようなことをことをあえて発信していましたね。
本音を言うと、すぐにでもサポートしてあげたかったのですが、授業になると学生と対峙するのは本人だし助けてやれないので、本気になって自力で考えて欲しかったんです。必要なもがきだったと思っています。
Yunaさん 私は、ポジティブなキーワードを発信しました。
例えば「良いアイディアじゃん!」とか後押しするキーワードや、小さな成長を褒めてあげていました!あとは多くの時間を共有しました。
技術的な支援は出来ませんが、本人が悩んでいる最中にも訳なく傍に行って仕事をしてみたり、授業指導案や模擬授業に細かくフィードバックをしたりです。Kazushigeさんなら期待に応えてくれると信じていたものの、気軽に相談出来る存在が必要だと思いました。
Takaomiさん 講義課程の間、自然と他のメンバーがサポートに当たってくれる雰囲気が生まれていました。
模擬授業に付き合ったり、教材のレビュー、精神的なサポートを含めてメンバーが自発的に関わってくれていました。
それもこれも、Kazushigeさんの人間性が大きかったと思いますね。
改めて「良いチームメンバーが揃っているな」って、この取り組みを通じて感じられましたね。
最初の授業の印象はどうでしたか。
Takaomiさん これまでの不安が、授業スタートの1分で吹き飛びました!
稚拙かもしれませんが…「キラキラしているな」って単純に思いました。
やりたいことをやっている人の姿ってこんなにもエネルギーに溢れているんだって。
まず、素直に任せてよかったな、って思えました。
仕事を通して人は成長するものだと思いますが、夢や志があることが大事なポイントで、それがあるかないかで成長曲線は大きく変わってきますよね。
Yunaさん そうですよね。私たちは経験を通してその違いを肌で感じていますが、これに気づくかどうかで、自身の成長速度が変わっていくことをKazushigeさんは実感すると思います。
当社の研修では、その気づきを促すために仕事観を考えてもらうカリキュラムを多く用意しているので、人事としてはその成果が出たと思いたいです(笑)
今後、この取り組みはどう展開していく予定ですか。
Takaomiさん 「実践的職業教育」は、会社として続けていきたいと思います。
この取り組み以外にも、挑戦の場があれば積極的に参加していきたいですね。
Kazushigeさんには、IT×教育という分野において有名になって欲しいと思っています。
本人には言っていないですけど(笑)
Yunaさん 私も激しく同意ですね(笑)
私の周りには、IT業界の中でスキルやサービスを生み出すことに向上心を持って取り組んでいる方が多くいるので、その方たちの熱量を教育という場を通して、学生さん達に伝えていってもらいたいですし、IT業界に興味関心を持ってくれる学生が増えるんじゃないかと。
それって、社会にとってすごく大事なことだと思うんです。
なので、授業だけでなく、職業人講話、社会人交流とパターンを増やしていきながら社会貢献につなげていきたいですね。
最後に、実際に「今やりたい!」と思っていることがある方へアドバイスをお願いします!
Takaomiさん やってみればいいじゃん!ってことですかね(笑)
一番に考えて欲しいのはやりたい理由です。
十人十色にやりたい理由はあると思いますが、自分の中にしかやりたい答えはありません。
周りの人のことが気になったり、これでいいのかなって思ったりするかもしれませんが、やりたいことがあるっていうだけで一つの武器なんです。
今回は、Kazushigeさんが自ら掴んだチャンスを、自分の手で自分の力で成長の機会に変えていったんだなって。
最後は自分を信じて挑戦することが大事だと思います!
Yunaさん 人には可能性しかない!です。
何をやるにおいても、苦労や不安は前提としてついてきます。
しかし、実体験を踏まえても、失敗しようが成功しようが、やってみて良かった記憶しかないです。
例え失敗したとしても、その過程の中に学びが絶対にあるはずです。
その学びの積み重ねで出来ることが増えて、自分の中の自信に変化していって、いつの日か、自走出来る日が来るはずです。
それまで私も併走します!(笑)