ペルソナとは、仮想顧客層を意味します。実在の人々を調査・観察し、得られたデータに基づいて典型的ユーザを定義することで、特定のユーザタイプのニーズに沿ったものを作るために利用されます。新商品やサービスを開発・販売する際、対象となりうる顧客のプロフィールを設定し、人物像への理解を深めることで、マーケティング活動に役立てる方法を「ペルソナ戦略」と呼びます。たとえば「30歳代・都内在住・専業主婦」という仮想ターゲット層から、そのターゲットが持つライフスタイルや価値観などを細かく決めていくことで、商品やサービスの完成度を高めていくことがペルソナ戦略の狙いとなっています。もともとはソフトウェア開発の現場で採用されていた手法ですが、現在では商品開発や宣伝などマーケティング活動全般に取り入れられています。