こんにちは、プロトソリューションの福田です。
7/9「沖縄観光における二次交通」というテーマで、沖縄国際大学の地域環境政策学科から4名の学生さんがインタビューにいらしてくれました。
取材を受けるのは、シェアサイクルCYCY OKINAWAの担当をしている平良さん。
県内に住む学生さんが沖縄観光の手段である二次交通の課題を明確にし、今後の沖縄観光について考えます。
■シェアサイクル「CYCY」とは?


株式会社プロトソリューションが2019年10月より開始したシェアサイクル事業です。ICTを活用し、地域に根ざしたシェアサイクル事業を行うことで、観光客の利便性向上を図り、交通渋滞緩和、環境への配慮を目指します。なお、本サービスは、OpenStreet株式会社が提供する自転車シェアリングシステム「HELLO CYCLING」を活用して行います。
沖縄のシェアサイクル CYCY(サイサイ)の料金・概要はこちら
■学生さんからのインタビュー
学生の皆さんにシェアサイクルCYCYの事業説明をする平良さん
沖縄県民と観光客で、CYCYの使用割合どれくらいですか
観光客3:県民7くらいの割合です。
2020年に那覇市と協業以降、当社で蓄積された利用者のデータを分析した結果、一番利用されているのが通勤・通学の時間帯が多かったですね。観光客の利用頻度としては少ないです。
業務提携しているHELLO CYCLING (ハローサイクリング)が沖縄県内で630台ありまして、うちCYCYが520台。ほとんどがCYCYの自転車となっています。
CYCYステーションの場所はスマホアプリで確認できる
強いて言えば利益率が低いことです。電動アシスト自転車の金額は10万円を超えますから、15分100円のサービスだとコストを回収するのはかなり大変です。僕らは少数で事業を行っていてスタートアップに近いので投資の状態といえます。今はマイクロモビリティとして定着することを目標としているので、利益率は次の段階の話になってくると思っています。かなりの挑戦ですね(笑)。
沖縄県内での移動手段を増やしたいんです。例えば、免許を返納したお年寄りや県外・国外からの移住者。いわゆる車を持たない人たちにとっても使いやすい移動手段が整えば、結果的に沖縄の経済にも貢献できますからね。そういった意味で那覇を中心に拡大しております。
初めは緊張気味だった学生さんから活発な質問が飛び交います
沖縄北部にもCYCYのステーションを増やす予定はありますか?
シェアサイクルの前提として、使いたい時に近くになければ成立しないんですよね。具体的な距離でいうと、目的地を含め500m以内にないと利用されないんです。ですので、ステーションを設置する場合は前提条件をクリアする必要が出てきます。
増やす予定ではありますが、設置する場所の調査などの準備が必要になってきますね。
CYCY事業で、どのようにして地域観光産業の活性化を図っていますか?
特別なことはしていないです。CYCYのミッションの1つに「交通渋滞の緩和」があるんですが、渋滞=経済効果の損失だと考えているので、現在のCYCY利用回数を見れば微力ではあるが、観光産業に寄与していると言えるのではないかと思っています。
CYCY利用回数と自転車数の推移
■最後に
シェアサイクルは、自動車や公共交通機関といった一次交通手段を補うものとして利用される便利なサービスです。
観光で利用するイメージを持つ方が多いかもしれませんが、近年は通勤・通学の手段として一次交通での利用も増えてきています。
ニーズに応じて多様な使い方ができるシェアサイクルは、今後も大きな活躍が期待できそうですね^^
最後に、沖縄国際大学 地域環境政策学科の皆さん、プロトソリューションにお越しいただき、ありがとうございました!
今回のインタビューが何かのヒントになれば幸いです^^


この記事を書いたひと:福田 聡樹(ふくだ さとき)
株式会社プロトソリューション Webソリューション部所属。自社ホームページ編集長。ブログ/インタビュー/動画などのコンテンツを使ってプロトソリューションの取り組み、サービスやタレント情報の発信をしています。
好きなもの:爬虫類、犬、本のにおい、オヤジギャグ。