環境美化委員会の取り組みをインタビュー!社内美化の本質は清掃から派生するモノにある

REPORT
2022.11.01

こんにちは。プロトソリューションの福田です。

会社で働く上で成果を出すことが重要なのは言うまでもなく、私たちビジネスパーソンは日々何かしらの成果を出し続けなければいけません。業務で必要なスキルや知識の向上に努めることはもちろんですが、同時に不要なモノを捨てていく努力も必要になっていきます。

企業でよく使われる『4S』『5S』『6S』といった生産における維持改善の基本的な考え方がありますが、当社でも『5S』を使った社内美化を実施しています。

今回は、社内の美化活動を行う『環境美化委員会』の委員長である上原さんへインタビュー。

美化活動の取り組み内容と成果、そして活動の中から得た “気づき” についても語って頂いた。

Q:環境美化活動の目的を教えてください

上原:社員の皆さんが気持ちよく働ける環境作りを目的としています。主に、皆さんが利用する食堂・駐車場・トイレ・喫煙所といったパブリックスペースの清掃を行ったり、会社を利用する社員の皆さんへ環境整備に関する共通認識を持ってもらいたい、という思いで活動をしています。

Q:具体的な活動にはどういった物がありますか?

■駐車場美化

上原:面積が広いので、駐車場の清掃は特に力を入れています。
プロトソリューションの沖縄本社は第一ビルと第二ビルに分かれていて、それぞれに駐車場が完備されています。駐車場はとても広く、マスクやペットボトル、タバコの吸い殻といったゴミが落ちていることがあるのでそういったゴミを拾ったりしています。
海に近いということもあり、駐車場のカーブミラーが塩害で汚れてしまうので定期的に拭いたり、駐車場に設置されている蛍光灯の交換、また、違法駐車の確認といったパトロールも行っています。

カーブミラーを拭くことで従業員同士、近隣住民との接触事故を防ぐ

■喫煙所清掃

上原:喫煙所は汚れの多い場所の1つです。
灰皿の近くでタバコを吸わない人がいるため「灰」があちこちに落ちています。その灰が風で舞うことで喫煙所が広範囲で汚れたり、隣接している駐車場や駐輪場まで影響が及びます。そうなると社員の皆さんの大切なクルマやバイク、自転車が汚れてしまいますよね?

そこで、タバコを吸う人の責任として喫煙所を綺麗に使って頂くために、私たち委員会ではあるステッカーを作成しました。

皆で使う場所だから綺麗に利用して欲しい。メッセージの強い標語が並ぶ


福田:かなり強めの内容になっていますね!

上原:そうですね。タバコを吸わない人が喫煙所を掃除するのも何か違う気がしたので、喫煙者ご自身で綺麗に利用してもらうために考えました。

福田:タバコは灰皿の近くで吸うようにしてもらいたいですよね。

■トイレの利用改善

上原:「男子トイレの “はね” が目立っているので改善したい!」という声が、委員会の改善ミーティングで出た声がきっかけでした(笑)。

福田:“はね” ですか?

上原:はい。女性には分かりませんが。。

福田:男子トイレあるあるですね。確かに小便器が汚れているのを見ると「何故そうなった?」ってなりますから。同じ男子としても、ぜひ狙いを定めて欲しいところです。

上原:そこで、綺麗に使ってもらうために委員会で考えたのが、小便器の目の前にステッカーを貼ることにしました。

思わず「上手い!」と声が出そうになるステッカーです



上原:また、男性だけだと面白くないので女性用も作りました。

福田:フォントも凝っていてバランスも考慮された読みやすいデザインですね!

上原:はい。委員会メンバーは全部署で構成されているので、ステッカーはデザイン部に作ってもらったんですよ♪

福田:素朴な疑問なんですが、このステッカーの標語はどうやって考えているんですか?

上原:委員会管掌役員との雑談で出てくる感じです(笑)それをメモしておいて、あとで綺麗にして使う、みたいな。
ですので、標語は完全オリジナルです!


■クリーンデー

上原:プロトソリューションでは毎月2回「クリーンデー」を実施しています。

普段しない場所の清掃や、溜まった資料・データなどを5S=『整理・整頓・清掃・清潔・しつけ』していく日です。

これをやることで、

①仕事の生産性が向上する

5Sがなされていない環境では探し物を見つけるために貴重な時間を浪費してしまい、業務効率の低下を招いてしまうので、オフィス環境を常に整理し無駄な時間を省くことで生産性や品質向上が期待できます。


②セキュリティリスクを回避できる

デスク上の書類が山積みになって散乱している場合、その中に個人情報や機密情報の書類があると第三者へ情報が漏れてしまう可能性が高くなります。

セキュリティ確保のために「外部に漏れないこと」や「所在が明確であること」は必須です。それらの条件を満たす為にも5Sは欠かせない要素となります。


③スタッフのモチベーションが向上する

快適なオフィス環境を保つことでスタッフの仕事に対するモチベーションの向上が期待できます。5Sを続けることで雑然とした空間がなくなり、始業から退社まで気持ちよく仕事を進められます。

福田:5S=『整理・整頓・清掃・清潔・しつけ』をすることで付随するメリットがいくつもありますね。


■メルマガの配信

上原:「クリーンな情報発信」を合言葉に、毎月『Bika log』というメルマガを配信しています。

Bika logでは、社内を綺麗にするご提案や、環境美化活動状況・取り組みなどを紹介しています。具体的には、「これ、燃えるゴミだっけ?」など意外と知らないゴミの分別方法だったり、汚れた場所に合ったオススメの洗剤など、清掃に役立つプチ情報なども紹介しています!

Bika logの内容については、委員会でネタを出し合うなどして毎月持ち回りで書いています。

福田:Bika logは毎月読んでいます。最近読んだBika logでは、スピーカーのビフォー&アフターが面白かったですね。かなり難儀な場所にあるスピーカーですが、一体どうやって掃除したのかが気になります。。

スピーカーの上に積もったホコリを取り除いたのがこちら


■野外清掃活動

上原:こちらは委員会活動と別なのですが、CSR活動の一環として屋外清掃活動を実施しています。

社員の皆さんが利用する駐車場やビルの周りといった、会社周辺を歩きながらゴミ拾いをして地域貢献に努めています。こちらは毎週1回、朝の15分間を利用して有志を募り参加頂いています。

就業前に歩くのは良い運動になりますし頭も冴えるので、一日のスタートを気持ちよく切ることができます!

Q:活動の中で変化はありましたか?

上原:環境美化活動と銘打ったものの、やはり初めは「やらされている感」がありました。

クリーンデイの時間になってもデスクで作業をしている人もいましたし、清掃をしないで雑談をしている人もいましたから(笑)。

福田:確かにいますね。業務があってデスクを離れられないなら分かるのですが、管理者クラスが掃除をしていないのをよく見かけたり。。

上原:ただ、継続していく中で主体的に動いていくようになった気がしています。有志を募って取り組んでいる朝の「屋外清掃活動」も段々と新しい顔ぶれを見るようになりましたし、委員会の声かけの賜物だと思っています。

福田:社員数が500名近くいますからね。その人数を動かすことは本当に大変だと思います。委員会側でも変化は見られましたか?

上原:実は、委員会も最初は「やらされている感」はありました。
それぞれの部署でどういう風に委員会へアサインされたのかも不明でしたし、実業務もある中で委員会活動を行う“意味”といった説明が足りなかったのかもしれません。ですので委員会の定例ミーティングでも、初めは意見も出ませんでした。
正直、委員長に任命された私自身も何から手をつけたら良いのか分からなかったので、初めの頃はポジションに関係なく、メンバーの皆さんの意見を聞くことに徹していました。

そこから環境美化委員会の活動の“目的”を明文化して、メンバー全員が共通認識を持って活動できるようにしました。活動目的を明確にしたことで、目的に基づいた意見が出るようになったんです。

福田:「活動に意義を持たせたことで、進む方向性が見えるようになった」という訳ですね。

上原:はい。目の前の課題を「自分ごと」として捉えられるようになったので、委員会としても凄く成長したと感じています。

福田:上原さんの見事な旗振りが道を作っていった感じですね。実際、当社のShine Star制度で上原さんの名前をよく見かけます。※Shine Star制度・・・毎月、社員同士で感謝の言葉を伝え、認め・称えあう表彰制度

上原:会社の活動以外でも変化を感じるようになったかもしれないです。
例えば、クライアント先でゴミが落ちていたら拾うようになりましたし、プライベートでもゴミに気付いたり、汚れている場所を発見したり、そういった普段見過ごしていた情報が入ってくる変化はありましたね。

あと、これは環境美化から少し離れますが、委員会を通じて色んな人と関わることで、様々な価値観に触れることができたと思っています。「こんな考え方があったのか!」とか、自分だけでは気づけないような発見など、自分にとってプラスになることが増えたと思っています。

視野が広がると選択肢が増えるので、これまで無駄だと思っていたことが、実は他人にとっては価値のあるものだったり。そういった区別が以前よりもできるようになりましたね。実際に、クライアント先でこれまでの視点を変えた提案をしたことで、売り上げに繋がったんですよ(笑)。

福田:それは凄い!委員会活動で得た “広い視野” による副産物と言えますね。

上原:最初は「どうして委員会活動なんて。。」「営業活動の時間もなくなるのに。。」と思っていたのですが、委員会活動からの学びを結果的に営業に活かすことができたことは自身のキャリアとしても大きな経験だと思っています。
きっかけを頂いた管掌役員の方々には感謝しています。

Q:美化活動の成果としてはどうでしょうか?

上原:美化委員会の活動や今後の取り組みの意見をもらうため、全社員へ環境美化アンケートをとりました。

環境美化委員会活動の認知度についてグラフデータで見ると、半々という結果になりました。「全く知らなかった」の回答として多かった理由は、「在宅勤務でトイレや喫煙所などを利用していない」という回答がほとんど。

社内美化の取り組みに対する認知度を測ったアンケート結果



福田:特にリモートワークが可能なIT部門には知られていないようですね。会社の設備を利用していないので仕方ないですが。

上原:はい。ただ注目すべきは活動へのご意見です。委員会の取り組みに対して沢山のポジティブなご意見を頂いています。

アンケートに回答してくれた社員からの意見



福田:活動での成果が表れていますね!

上原:これはほんの一部ですが「ステッカーを貼ることで意識するようになった」という声が一番多かったです。
また、ゴミの分別方法の改善案や清掃場所の分担についての提案もいくつか頂きました。

福田:こういった活動があるからこそ上がってくる声なので大事にしていきたいですね。

上原:はい。集計したアンケートの結果から優先度を決めて、委員会の課題として順次進めていく予定です。

福田:お話が聞けてよかったです。有難うございました!

まとめ

社内美化のメリットは単に会社が綺麗になるだけではなく、働く社員の生産性向上や業務におけるセキュリティリスクの回避といった副次的な効果が得られることにあります。

皆で使う場所を清掃することで社員同士の共通認識が生まれ、働く環境を皆で整えていくところでチームワークが向上し、モチベーションアップに繋がる。社内美化の本質はそこにあるのではないかと思っています。

よって、企業で行う環境美化は従業員全員で取り組んでいくことが重要になります。

一人ひとりが意識をすれば後に自分自身へプラスとして巡ってくるものです。早速、今日から物の扱い方を改めて見ると良いかもしれません。

今後もプロトソリューションは、環境美化が行き届いたクリーンな職場を目指していきます。

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この記事を書いたひと:福田 聡樹(ふくだ さとき)

株式会社プロトソリューション Webマーケティング部所属。自社ホームページ編集長。ブログ/インタビュー/動画などのコンテンツを使ってプロトソリューションの取り組み、サービスやタレント情報の発信をしています。
好きなもの:爬虫類全般、犬全般、本のにおい。


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