新人のほとんどがプログラム未経験!社内の課題解決を実現できたOJTの中身とは?

REPORT
2021.03.22

デジタルシフトが進み企業としての生産活動が変化していく中で、会社を支える人材教育の現場にも急速な変化が求められている。

従来の講習や座学といったものだけでは、この不確実な時代を乗り越えていくことは困難で、人事や現場リーダーのマネジメントも時代に合わせ変化していく必要がある。

今回は、プロトソリューション仙台本社で実施したOJTの内容について、実際のインタビューを通して答えてもらった。 プログラム未経験からプロジェクトを推進していく新卒4名の挑戦と成長を書いていきたい。

大石桃菜、佐藤広基、村上蓮、吉野琴絵
2020年プロトソリューションへ新卒として入社。4月からシステム開発研修を経てOJTへ。OJTでは社内の課題解決をテーマに、社員の居場所把握Webシステム「iBashow(イバショウ)」を開発。 10月より各プロジェクトに配属され、ITエンジニアとして実務を行っている。

阿部裕也
2008年プロトソリューション入社。Java、PHPを使用したWebシステムの制作や、Androidアプリの開発、Protoグループ関連の基幹システム開発を担当。2020年自社サービス『ラクネコ』のカスタマーサクセスとして参画。本年度のOJTへメンターの1人として参画。

仙台と沖縄を繋いでのインタビューの様子。

OJTはどのようにして始まりましたか?

吉野:今回のOJTは「社内で活用できるシステムを作る」ことを取り組みとしました。

まず始めに、仙台本社勤務の方々が社内で困っていることはないかヒアリングを実施しました。ヒアリングでは、提出物・機材・備品の管理や他部署・他チームとの交流などいろいろ困っていることを聞く中で一番多かった「社員が今どこにいるかが知りたい」という要望に目を向けました。

例えば、クライアントから問い合わせの電話があったとき、その問い合わせに対応できる担当者が離席している場合、どこで何をしているのか?が瞬時に判断できないという問題があったのです。

会社のフロアは4階と7階があり、どこで作業をしているのか、そもそも在宅勤務なのか、休みなのかがすぐにわかるようなシステムがあったら便利だろうということで、『iBashow』を開発いたしました。

ちなみに『iBashow』という名前は「居場所」と「show(見る)」がかけられています!

要望を重視されたんですね。特にこだわったところはありますか?

佐藤:こだわった点は、ユーザーの利便性です。開発当初では自身のアイコンを自分のいる場所にドラッグアンドドロップさせるものでしたが、それでは利便性が低く毎回移動させてくれる人が果たして何人いるだろうか、と疑問が出ました。

「社内で困っている事」を解決するに当たってユーザーの手間を増やすのは適切でない ので、開発はすでに進んでいましたがリスタートの決断をしました。

画面共有にてOJT課題の『iBashow』を説明するOJTメンバー。アイコンで社員の居場所が一目で分かる。


そこから居場所の検知方法を話し合いましたが、突破口が見つからず、「どうしよう・・・」となった時に、メンターの方から、社内に実験機として保管されていたRaspberryPiの存在を教えて頂きました。

RaspberryPiは超小型のPCです。Bluetoothを使って居場所の検知が可能ですので、移動する度に自身のアイコンを操作するといった必要がないことが分かりました。ハードウェアを使うことは想定を超えましたが「とりあえずやってみよう!」と村上さんにテストコードを作成してもらって、利便性の面はクリアになりました。

プログラムの開発だけでなく、ハードウェアも使ったのですね!『RaspberryPi』以外には、どんな技術を使用しましたか?

村上:開発に使用した言語はPHPで、フレームワークはLaravelです。サーバはEC2、DBはAmazonRDS、画像用ストレージとしてS3、ログの保存用にCloudWatchといったように、全体的にAmazonのサービス(AWS)を利用しています。

居場所の検知を担っているのは、先程のRaspberryPiです。Bluetoothを検知してフロアで稼働しているPCの一覧をサーバに送信するという仕組みになっています。検知方法にBluetoothを選んだ理由は、様々なアプローチの中で比較的正確かつコストが掛からなかったからというのと、仙台本社は観測すべきフロアが2つだけで、社員が休憩中以外は常にノートPCの傍にいたからです。

すごく技術に詳しそうですが、元々技術に明るかったんですか?

村上:いいえ、文系の学校だったので開発経験はありません。入社後の研修やOJT、メンターの方々や、他の先輩方に教えてもらって身につけることができました!

メンターからのアドバイスが効いたんですね!プロジェクトを進めていく中で、何か『壁』はありましたか?

大石:社員の居場所を検出する際、階違いのフロアを標高から判断できるか?接続されているネットワークで判別できるのか?といった疑問が出てきました。

居場所の検知に関しては、一部の方々の検知だけが上手くいかず、その原因を突き止めることにも苦労しました。リリース直前の出来事でしたので、かなり焦りましたね。

また、Googleでのソーシャルログインの実現やカレンダーから現在の予定を取得する処理も難航しました。これらの機能も、『iBashow』にとって非常に大切な機能でしたので、「ここでズッこけるわけには行かない!」と、ネットにあるLaravel×ソーシャルログイン、Laravel×Googleカレンダーの情報はほとんど読みつくしたというくらい、画面に張り付いていたのを覚えています(笑)。

特にカレンダーの取得に関しては、色んなパターンを考慮しなくてはならず、インビテーションに「はい」と回答しているか否かや、プロトソリューションベトナム支社の方の予定取得時にタイムゾーンの違いで取得できなかったりと大変でした。 このGoogle周りの担当をしたことで、少しGoogleと仲良くなれた気がしています(笑)。

OJTを終えて感じたこと

吉野:社内研修・外部研修・OJTと、合わせて半年間の研修をさせていただき、自身の成長を感じることができました。
始めは、4人で1から何かを作ることや、外部研修で学習した言語とは違う新しい言語でシステムを作ることなど、さまざまな不安がありました。OJTの期間を長く取っていただいたり、メンターの方の手厚いサポートのお陰で無事完成することができたと思っています。完成した時の喜びは一生忘れない思い出です。
10月から現場配属になりましたが、既にOJTで学んだことが役立つ瞬間に出会えています。

村上:RaspberryPiとの連携部分は基本的に自分しか触っておらず、機種選びから環境設定、開発まで一手に担うのは胃腸に響く経験でした(笑)。ここが失敗したら根底から崩れるので、「なんで自分がこんな重要なところを担当しているんだろう?」と自問した回数は100に届くでしょう。
ただ、RaspberryPiのプログラムを書くのは楽しかったです。ここだけはPythonで書いたのですが、セミコロンが要らないとか外部ライブラリが使いやすいとか、直感的に記述できる点がとても気に入りました。Pythonの特性により意識せずともコードが整理され、勝手に綺麗になるのも感動ポイントでした。今ではPythonしか書けません(笑)。

プログラミング技術は入社してから学びましたが、メンターが常に近くにいて教えてく れるので、学ぶスピードは格段に早かったと思います。

ミーティングの様子。メンターが近くにいることで精神的な面での安心感が生まれる。


佐藤:OJTでは、基本設計がままならぬ状態でコーディングを始めたことで、開発途中で追加が発生して、スケジュールが遅れた記憶があります。そこで基本設計書を書いてみたんですが、メンターの方に「全然ダメ」と返されたこともありましたね(笑)。

ただ、「ダメ」で終わりではなく、これまでの経験値から出る的確なフィードバックをいただけたので、経験の少ない私たちでもメンターの力を借りて設計し直すことが出来ました。

ここはかなり難しかった部分なので、私たちOJTメンバーだけでは無理だったと思います。OJTメンバーとメンターの方々で1つのチームなんだというのを実感した日でした!

大石:今回のOJTで『iBashow』を開発するにあたり、1年目なので分からないことだらけで、常に調査とプログラミングを繰り返し続けていかなければならないことが大変でしたが、そこが同時に楽しさや面白さでもありました。何を作るかを決める時点では技術的な部分は考慮せず、何を作りたいかで考えたため、苦労した点は他にもありましたが、1つずつクリアした時の達成感によって、何にでもめげずにトライし続けることができました。

難しくても毎日やっていれば意外と出来るものなんだなぁと。そして何よりも、解決するまで寄り添ってくれるメンターの方々がいたから焦らず取り組めたというのが大きいですね。例えば私が質問することで、メンターの方の業務が止まってしまう中でも、「進んだから良かったね。」って言ってくれたり。本当に感謝です!先輩方は頼りになるしカッコイイですね!

私たちもそうなりたいし、次の世代にも同じことをしてあげたいなって思いました!

将来どういうエンジニアになりたい?

大石:人の夢を叶え続けるエンジニア。誰かの一瞬をサポートしたい!人の夢を叶え続けていきたい!

佐藤:ITで人を笑顔にさせるエンジニア。ITは人の生活を豊かにする。その先には笑顔がある。自分が作ったもので人を笑顔にしたい。

村上:楽をするための苦労を惜しまないエンジニア。とにかくラクができるようにしたい。その先に幸せがあると思うから。

吉野:ステップアップしていけるエンジニア。自分ができることを増やしていきたい。常に挑戦し続けていきたい。

OJTを振り返って

阿部:OJTの最終日、成果発表としてiBashowのプレゼンをしてもらったのですが、出来が本当に素晴らしかったです!

システムとしての仕上がりもそうですが、「ユーザーの利便性」といったプログラム以外の部分にも目を向けてくれた事はメンターとしても本当に嬉しい事で、「よい仲間が加わったな」と感じました。

今回のOJTは、2年目、3年目の先輩社員を中心とした10名以上のメンターや、社内の多くの方々に関わって頂き、実施する事ができました。OJTの中で多くのインプットとアウトプットを繰り返し、様々な観点からシステム開発を見ることができたと思います。

また、困難な状況に陥った時、「どうやったら実現できるか」を考える経験を積んでもらう事ができました。

4名は既に各プロジェクトに配属されています。

・弊社主要取引先のシステム開発
・地方創生を主題とした自社サービスの開発
・AIを用いたシステム開発

といった、どれも重要な業務ばかりです。もし、この記事を見て「システム開発にチャレンジしてみたい!」と思う方がいれば、是非一緒に成長していきたいですね!

あとがき

プログラム経験のない4人が今回のプロジェクトを完遂できた要因は、それぞれが掲げる“想い”が明確であり且つブレない軸があるということ。

そして、OJT研修において彼らをサポートするメンターが居たことで、伸び伸びと挑戦できる環境が作られていたことにある。

現場の厳しさと困難を乗り越えることの楽しさ、1つのことをチームで成し遂げることの喜びや達成感といった“感動”を、今回のインタビューを通じて彼らと話している中で感じとることが出来た。

「誰かの一瞬をサポートしたい」「ITで人を笑顔にしたい」

次は彼らが、まだ見ぬ誰かへ“感動”を届けていくに違いない。

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インタビュアー:福田 聡樹(ふくだ さとき)

株式会社プロトソリューション Webマーケティング部所属。自社ホームページ編集長。ブログ/インタビュー/動画などのコンテンツを使って、プロトソリューションのサービスやタレント情報を発信しています。
好きなもの:爬虫類全般、本のにおい。

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