神崎啓太郎 Keitaro Kanzaki
2014年入社。プロトソリューション沖縄 Webマーケティング部 グーダイレクトチーム/チーフマネージャーとして所属。
主に担当する業務内容はクルマの広告運用。Web広告を使用してクライアントの商品を目的に沿ったユーザーへ配信し、購入に繋げる業務を担う。
「Web広告で企業の利益獲得に貢献する」をモットーに、Webマーケッターとして従事している。
運用で当時抱えていた課題を教えていただけますか?
運用スタッフの属人化が課題でした。
Web広告運用担当者はユーザーに対して配信する広告を選定する為、担当する人に依存します。よって、人の数だけ運用の選択肢が増え、対する成果もバラバラというのが課題でした。
また、1つのチームに対し、作業別でスタッフを区分けで配置していたので、繁忙期やスタッフの急なお休みが発生した場合、生産性が低下し品質の担保が出来ない状態だったんです。
当時(2019年7月)のチームは6名編成。クルマサイトへ蓄積されたデータを元に広告を選定する運用担当者が3名、選定された広告をWebへ反映する作業担当者が3名。それぞれ区分けして毎月220案件を回していたので、一人お休みが発生するとカバーがきかなかったですね。
運用での属人化はどの企業でも抱えている課題ですよね。
品質と生産性の両方を改善するための施策はどういったものでしたか?
Web広告市場の拡大で多様化する広告媒体を、マルチで運用できるスタッフの育成を求められたことが、品質と生産性の属人化を解決する起点だったと思います。
当時はFacebook、Twitter、InstagramといったSNS広告が企業のプロモーション手段として利用されていて、僕らもSNS広告運用をスタートさせることになったんです。
SNS広告運用の理解を深めていくうえで、「運用が要らない環境がつくれる」ということが分かり、運用リソースが割けることで作業担当者だけで回せるようになった。つまり作業担当者と運用担当者といった区分けで人員を配置する必要がなくなった結果、属人化という課題はなくなりました。
新しいことへの挑戦が改善を生んだということですね!
どれくらいの成果が出たのでしょうか?
そうですね!改善されたのはチームの属人化だけではなく、運用工程も省くことが出来たので作業コストも削減されています。
SNS広告運用においては、自動でCV(コンバージョン)獲得が出来る機能を実装する事により、月間の運用工数が約240時間も削減でき、少ない人数で高い成果を出すことが実現出来ています。先ほど話した通り、6名で回していた業務内容を実質3名で回すことが出来ていますので、CPA(顧客獲得単価)の成果に繋がっていますね。
とはいえ苦労した点もありますよね?
はい。東京にあるFacebook広告業務の、データベース(在庫情報)を読み込みにいくために必要な作業があり、1カ月で習得する必要がありました。
とにかく短期間で多くの情報や技術を学ぶことを意識していましたね。
ただ、SNS広告運用の知識以外にも広告に関連する知識も吸収できたので、個人的にはWebマーケッターとしての幅が広がる良い経験になりました。
今回の改善事例について、他のチームや拠点への横展開などはありましたか?
人間で出すデータより、自動CV獲得機能を使ったほうが精度も高いことが実証されているので、現在バイク商品への展開も進めております。
自動CV機能の導入で品質の向上と、チームメンバーのマルチ化にて生産性が向上した。
「マルチ化が実現できたのは、チームメンバーの協力があったから。」
こう神崎氏は語るが、課題改善のために遠征し、新しい業務の習得を自らのミッションとした行動力が今回の課題解決を成し遂げたと言えるだろう。
インタビュアー:福田 聡樹(ふくだ さとき)
株式会社プロトソリューション Webマーケティング部所属。自社ホームページ編集長。
好きなもの:爬虫類全般、本のにおい。