自動化は「ムダな業務をなくす」ことが本質 ~テスト自動化までの道のり③~

REPORT
2020.04.28



効率化で使用した技術は何ですか?


GoogleのスクリプトプラットフォームであるGAS(GoogleAppsScript)を利用して、テストケースを自動生成しました。

これまで蓄積したデータを組み合わせ、一から作成していたデシジョンテーブルを自動生成し、デシジョンテーブルにて選択したパターンを元に、テストケースの自動生成までを行えるようになりました。※下図を参照

なるほど。大分簡略化されましたね!
他のチームや拠点への横展開などありましたか?


拠点への展開はまだですが、テストチーム内での展開は初めています。
テストチームでは、親会社を中心としたグループ内での開発案件が多いので、各チーム(サービス)単位での横展開を行っています。

もっと色んな作業ケースを蓄積していって、似た様なテストをしている方たちへも展開していきたいですね。



テストチーム



世の中でも自動化が進んでいくと思いますが、テスト業務がAIに代替された場合のビジョンはお持ちですか?


結論から言うと、現段階ではテスト業務が完全に淘汰されるということは無いと思っています。

サービスは常に利用者に合わせて変化していくものですし、テスト環境を取り巻く周辺のツールやプラットフォームに大きなアップデートが起これば、定型化されたものを再定義する必要が出てきます。
こういった情報をキャッチして取り入れていくことは、僕ら人間だから出来る領域だと思うんです。

自動化は「業務を楽にする」と思われがちですが、実際は「ムダな業務をなくす」ことが本質です。
ユーザーに近い視点で検証を行うのと同時に、定義されたフローのムダを発見し、ツールを使って自動化していく。
ここはAIではまだまだ踏み込めない領域でしょう。

「使い手はこう思うだろう」「この場合はこうだよね」といった答えのない課題を追及し提案していく、そういうビジョンをテストエンジニアとして持っていたいですね。



そうすると、ユーザー満足度のデフォルト値も高いものになってきますね。


そうですね。
今あるツールやテクノロジーを使って効率化など出来ることが増えているので、ユーザー目線のサービスレベルは各段に上がってきていることは実際に肌で感じています。

単に自動化するだけでなく、UI/UXといった使いやすさや、セキュリティ機能なども考慮したものでないといけないですし、そうなると自然と検証の幅も広げていかなければならない。

今後はWebサービスだけではなく、IoT家電など新しい分野にも踏み込んでいきたいですね。

第4次産業革命に入り、ソフトウェアやアプリ開発など、企業のシステム投資への勢いが増しているのに伴い、テストエンジニアの重要も高まっています。
テスト業務も、AIに代替される領域があるかも知れない。
しかし、人間にしか実現できない領域もある。川満氏は今後も答えのない課題を追及していく。



前回の記事はこちら1,000時間削減までの1,000マイル ~テスト自動化までの道のり①~
テスト行程の『部品化』がカギ ~テスト自動化までの道のり②~




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インタビュアー:福田 聡樹(ふくだ さとき)
株式会社プロトソリューション Webマーケティング部所属。自社ホームページ編集長。
好きなもの:爬虫類全般、本のにおい。